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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

2024/1/21の雑記 「未解決事件は終わらせないといけないから」クリア

Steamのゲーム「未解決事件は終わらせないといけないから」をクリアしました。

store.steampowered.com

 

ストーリーネタバレはしないようにします。以下は仕掛けについて書いていきますが、仕掛けが大事なゲームですのでご注意ください。

 

 

ゲームの内容は、時系列、話者が正しくない供述を順に正しい位置に戻していくことで、起こった「事件」の内容を明らかにしていくというものです。ゲームの進行に応じて新たな供述がアンロックされていき、事件の形が変化していきます。

 

非常に面白かったです。プレイ時間は3時間弱程度でトロフィーコンプリートだったので、良質なミステリーを一冊一気読みした、という感覚です。

この「良質なミステリーを一冊一気読みした」というのがポイントで、内容はやはりゲームというよりも「ミステリー」寄りなんだと思います。もしくは「新本格ミステリ」っぽい、という表現でもいいかもしれません。

「謎」がほどけていく感覚がプレイの重要なポイントで、序盤に見えている景色と終盤に見えている景色の差から生まれるスッキリ感が素晴らしいんです。よく見ると「謎のために用意された人たち」という印象がぬぐえないですが、それをおしても展開が上手。

そして本作はゲーム性が高いというよりも「整理作業」に近いので、どちらかといえば「小説のインタラクティブな形」という印象が強いです。

 

「ノベル(ADV)ゲーム」全体の話で考えていくと「シロナガス島への帰還」や「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」など、従来のノベルゲームと比べるとプレイ時間がコンパクト、かつマルチエンディングのバリエーションが少ないか、ほぼ一本道で、物語そのものと、演出で魅せるという名作が多く観られていますが、これもその流れとしていいのではないかと思います。

 

謎の見せ方、物語の展開の仕方が上手く、ラストまで非常に綺麗に畳まったので、満足度はとても高いです。同じSOMI氏の作品は「Replica」「リーガルダンジョン」とプレイしましたが、それらとは全く異なる印象でした。

 

総合的にはかなりお勧め度は高いので、お熱いうちにぜひ。