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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

2024/2/14の雑記 電撃プレイステーション 1998/4/24 Vol.72を読む

表紙

とある理由から「電撃プレイステーション 1998/4/24 Vol.72」を探して購入しました。

購入した理由なんですが、ずっと記憶の端にひっかかっている事項がありました。

プレイステーション1のRPGゼノギアス」に関する情報で、ゲーム前半でフェイがエリィと出会った時のアニメーションでエリィが話している架空の言語について、どのように作成されたかを解説している記事が「電撃プレイステーション」のどこかにあったはずなのです。

 

この架空の言語についてはいくつかのネット上のページでも引用されたと思しき文章を読むことができるので、探すこと自体はそこまで難しくはありません。ただ、25年ほど前のこの記述にどうにかもう一度出会いたい……と思い、記憶と検索を駆使していくつかあたりをつけた表紙を探して購入し、運よく再び巡り合うことができた――のが、この電撃プレイステーションvol.72、というわけなのです。

 

さて、お目当ての記述ですが確かにありました。P.76の「ゼノギアス用語集」欄外の「必ず役立つミニ知識」欄に「エリィのソラリス語解説」項目にあります。

アラビア公用語フスハーで訳したものをアルファベットに変換、さらに逆さにドイツ語読みするというもの。ここではフェイとの出会い時のセリフ全文を掲載。

記憶が確かならばこの記述の情報は資料集「パーフェクトワークス」にも載っていないので、もしかするとここにしかないものかもしれません。

 

電撃プレイステーションは従来から各ゲームの攻略に大きいページを割いており、このようにコラムや開発者へのインタビューも豊富に掲載されています。vol.72の発売である4月は、ゼノギアス発売から約二か月が経過しており、攻略記事はおおよそ収束しているにも関わらず見開きで合計8ページ、みっしりと用語集が入っていて力が入っています。すごく豪華です。

 

といったわけで、思い出の記事には出会えたのですが、せっかく手に入れた懐かしの号なのでじっくり全体を読んでみました。以下印象深い記事をご紹介です。

 

P8~電撃コンストラクション「落ちゲーやろうぜ!」

電撃プレイステーションメディアワークスが発売した落ちものパズルゲームを作成することができるゲーム。電プレのキャラクター「ポリタン」「お姉さん」が大きく出てます。この「ポリタン」「お姉さん」は最後まで電プレのメインキャラだったので感慨深いです。しかしこの「落ちゲーやろうぜ!」は店頭で殆ど見た記憶がなく。中古価格もそこそこ高騰している様子。フィールドのバックにキャラがいる絵はどうしても「ときめきメモリアル対戦ぱずるだま」をイメージしてしまいます。

キャラに「外人」ってのがいるけど表現的によかったんだろうか?

 

P16~時をかける少女

こんなゲーム出てたのか……と思ったら出てませんでした。発売予定でしっかり画面も出ているのだけど発売中止になった様子。勿体ない……動く画面のプロモも出てるのに。

 

以下「センチメンタルジャーニー」「お嬢様特急」「恋愛候補生」などギャルゲーが豊富です。こんなに出てたんだな……いや出ていた気がする。3D対戦ゲームもいっぱい出てます。

 

P40~プチカラット

このゲーム知らなかった! と思い調べたらゲームアーカイブスで現在も購入可能だったので買ってみました。なぜか「は行」で見つからずパズルで探して購入。遊んでみると対戦型もできるややシビアなブロック崩し……だったのだけど、絵は何となく「マジカルドロップ」を思い出させるものでした。それにしてもアーケードからの移植だと思うんだけど、これは習熟するまで何クレジット要るんだというなかなかの難しさ。そういえば「パズルボブル2」も似たような印象を持ってました。タイトーってこういうところある?

 

P50の隣 とじ込み付録メモリーカードシール

購入したもののは切り取られていたので付属なし。しかし問題ありません。なぜなら自分も当時のものを取ってあるから。考えがまったく同一で笑ってしまう。でも取っておきたいんですよあの手のシールはなんか。なおメモリーカードシールの前のページは「悠久幻想曲」の広告です。雑誌中の広告もすべてが愛おしい。

 

P82~ スターオーシャンセカンドストーリー

うわーっそういえばこのときの夏休みを殆どこれに費やしたんだった! この号では東京ゲームショウに展示されていた体験版の内容を紹介。相変わらずスポーティーな目線。

この辺りのページは「GoGoRPG」というコーナーでいろんなRPGの記事が組まれています。「ブリガンダイン」「YAKATA」「エクサフォーム」「鋼仁戦記」……うーん、どれも記憶がない……

 

P96-99 コンビネーションプロサッカーの広告

キャッチフレーズが

勇者より、カーレーサーより、格闘家より、ラッパーより、調教師より、ゴルファーより、「監督になりたい。」

強気だ。

 

P112~113 四色奴隷

いわゆるハガキイラストコーナー。今やデジタルで描かれるのが大部分の時代、こうしてハガキにカラーイラストを描いて送ったのが紙面を埋めるなんて、なんて贅沢なページだろう……と、あの頃も何度も眺めたイラストたちと再会して懐かしい気持ちに。右ページ左下のかわいらしいスターオーシャン2のレナのイラストを見るとPNが「ばらスィー」氏(苺ましまろの作者)で驚きました。調べると、当時から電撃のハガキ戦士だったところから引き抜かれて連載が始まったようですね。当時もかわいいイラストだと思ってたんだよなぁ。

 

ちなみに四色奴隷は少なくとも2017年くらいの電撃プレイステーションでもまだ見開きでページを保っていました。すごい。

 

P125 ブロッコリーの通販ページ

センチメンタルグラフティのキャラコスプレ衣装制服が各35,000円~53,000円。時代だ……

 

P131~ コラム集

イラストレーターやプログラマー、声優などのコラム。こういうのは単行本にならないだろうから超希少です。じっくり読むしかない。「がんばれ!コンパイル」という記事があって涙を誘う。

 

P135~ PSの奴隷(モノクロハガキコーナー)

電プレはここが熱い。このときはイラストハガキがみっしり10ページ。よく読んでいくと1号に複数枚載っている猛者もいます。この層の厚さが電プレを作ったのかと思うと目頭が熱くなりますね。このページも2017年の電プレにもまだ残っていて、とっくにネット時代だと思うのでこういうコミュニケーションが続けられるって素晴らしいことだなと思います。読者はがきページの衰退は雑誌界で最もつらいもののひとつかもしれません。

 

以降もたくさんゲームの紹介が入って総合220ページ程度。とにかく情報量が多いの一言で、2017年頃の電撃プレイステーションの二倍くらいの厚みがあります。ファミ通もだいぶ薄くなった印象があるけど、電撃プレイステーションは無線綴じ本なので、より薄くなった印象を強く感じるのかもしれません。

 

 

以上、一冊じっくり楽しんでしまった……お値段以上に楽しめた……

 

 

ので、あと20冊ほど当時の電プレを買い増しました。舐めるように読みたいと思います。