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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

Twitterについて思ったことメモ2021

以前こんなことを書いていたのですが。

 

paperview.hateblo.jp

 

これが何かっていうと、つまり自分がどんな情報を得たいと思っていたとしても、Twitterで繋がっている人たちが数百を超えるのが普通になって、さらにその先の人たちも数百のつながりを持っていたら、RTを含めると実質的に無限大のつながりの中からTwitter社のアルゴリズムによってえらばれたトップツイートが表示されてる状態ですよね、ということを書いたわけです。

 

Twitterを使って作った繋がりがある人はTwitterから離れがたいわけで、そうなるとTwitter社のアルゴリズムにメディア環境の肝を握られた状態になる……というとちょっと大げさですが、その影響をゼロにすることは難しいと思うんですよね。

 

で、ここしばらく、なんか精神的に疲れるな、気持ち振り回されてるな、と思ったんですが、とりあえず気が滅入ることが多いように思ったのでTwitterのタイムラインを時系列で取得するのを辞めたんです。

 

辞める以前の自分のTwitterの使用環境は、

PC→Tweetdeckで自分の身の回りの人たちを中心のリスト+時系列タイムライン+ニュース的に見ているリスト

スマホ→ヘリウム2でPCにほぼ近い環境+twitter公式アプリで通知などを確認する

てな使い方をしていました。

 

これで「良くない」と思ったのは、ある程度の数に絞ったリストだと、情報が有限になるので全部追うことが出来ちゃうんですね。それができる状態だと、とりあえず上から下まで見ておくか、という気持ちになってしまう。

てことは、その有限のタイムラインの中にある情報はポジティブなものもネガティブなものも全部吸収することになる。

有限のタイムラインの中にある人たちはTwitter社のアルゴリズム+その人の興味領域でタイムラインを構築していて、その中で共有したい話題をRTしたりする。

 

ということは、社会が余裕ない状態になると、Twitterで見える情報も当然余裕がないものが増えるんですよね。

今はコロナウィルスの猛威で社会的に余裕がある状態とはお世辞にも言えないと思うわけです。

てことは、自分の身の回りの人も当然普段よりピリピリしていくし、身の回りの人たちの選んだタイムラインを作るユーザーの人も普段よりピリピリしていく。

と、自分が選ぶ情報が普段より何割かピリピリする。

と、自分も多かれ少なかれピリピリすることになる。

 

こりゃよろしくないな、と思うと同時に、その影響をゼロにすることはちょっと難しいな、と思ったので、Twitterを使う環境を大幅に変えて、時系列に観るのをひとまず放棄しました。

 

これだとお祝い事や一般に向けて放たれた大事なことなんかも見落とす可能性が高くなっていくんですが、今はネガティブな情報をカットするほうが自分の生活のクオリティをあげる、と思いそのように転換してみました。

 

過去、フォロー数が増えるとタイムラインの見え方が変わってくる(=面白くなる)と聞いてそれはそれで面白さを実感したんですが、世の中が上向いてる状態かどうか、というのはきちんと考えたほうがよさそうだと思ったのでした。

漫画の話 20210411

読んだもののタイトルくらいはメモしておこう、と思って手帳にメモしていたので、昨年10月からここまでのメモからピックアップして感想。

 

・母性天使マザカルカノン 

母性天使マザカルカノン1 (MEGASTORE COMICS)

母性天使マザカルカノン1 (MEGASTORE COMICS)

 

twitterで見かけて買ったギャグ漫画。天使が舞い降りる話。成年コミック誌のギャグマンガ枠で連載されていたものらしい。

筆者様がシンデレラガールズのネタで二次創作を書いていたノリのままだったので楽しめたけど、さすがに一冊通しで読むと味が濃い。……まぁ、雑誌のギャグ枠というのはそのインターバルで読むから良いものであるのはよくあることです。少しずつ読もう。まだ1巻のみ。

 

 ・鬼滅の刃

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 わざわざここで書く必要があるか否か。鬼に家族を殺され、妹を鬼にされた少年が鬼を狩るため、妹を人に戻すために強くなる話。アニメで観る方がよいと言われてその通りにしてから、続きを漫画で借りて読みました。アニメ版で動きがとてもよく描かれているので、本当にアニメから入るのが吉という感じですね。キャラクターの死生観はとても良いなと思います。良い漫画でした。全23巻。

 

 

・ほうき世界のアレアとイアラ

ほうき世界のアレアとイアラ 1 (MFC)

ほうき世界のアレアとイアラ 1 (MFC)

 

ファンタジー作品が多く載るような雑誌レーベルのそれらしいファンタジー物は短く終わってしまう印象がある流れに反しない全2冊。どうしても最後が駆け抜けたような印象になっちゃうのはさみしいところです。

 

チェンソーマン

 これもここで書く必要があるだろうか? チェンソーの悪魔と同化した少年がデビルハンターとして働く話。愛着の生まれたキャラクターを後半ばっさばっさとやってしまう潔さはすごいと思います。いろいろな考察もあるみたいだけれど、そのあたりをすべて説明せず、絵と勢い優先の展開は力強いと思いました。通しで読むと楽しいしちょうどよい。全11巻。

 

・怪獣8号

怪獣8号 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

怪獣8号 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 第一話が強すぎる漫画。怪獣の力を得た主人公が怪獣狩りとして戦う話。でもこの熱さは「ULTRAMAN」などでも経験しているので、ここからどう推移していくかを見守りたいところ。まだまだこれから。既刊2巻。

 

るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-

既刊5巻あたりでどんどん面白くなってきた。前からのキャラクターの再利用の仕方が素晴らしい。ストーリー協力としてクレジットされてる方の腕だろうか。前シリーズを手放していることをちょっと後悔している今日この頃。

 

・プリンタニア・ニッポン

プリンタニア・ニッポン 1【電子限定特典付き】
 

 プリンターから出すふしぎな生き物のお話……と思いきやかなりSFSFしているので、のどかなようで世界設定に引きずり込んでくれる、先が楽しみな作品。既刊1巻。いま入るのがいいと思う。

 

・ここは今から倫理です

 倫理の先生を題材にしていて、生徒のドラマを高校の倫理分野、すなわち哲学や人文社会の面から展開していく。「鈴木先生」が好きな人は好みだと思う。5巻からは新しい学年に入っていて、鈴木先生のような生徒たちのドラマとはスピードが少し違うところも面白い。既刊5巻。

 

・まくむすび

まくむすび 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
 

 全5巻。だけどまだ4巻までしか読んでない。打ち切りになったアクタージュでぽっかり空いた心の穴にするっと入ってくれると思っていたのに……!! 演劇で脚本を書くことになる主人公とひとくせもふたくせもありそうな演劇部の話。上にあるとおり、アクタージュが終わってしまって悲しい方に。

 

・ゲーミングお嬢様

 おハーブ生えるネットミームっぽい格闘ゲームギャグ漫画……と思いきや結構しっかりキャラクターも立っているし、ゲームについても真面目に書かれているので、このままいい雰囲気で進んでほしいなと思う漫画既刊1巻。ネット掲載時から絵を整えたっぽくて、LINEスタンプ買ったら随分線がその……ラフで意外だった。

 

・娘の友達

 娘からも疎まれるひとり親の主人公が、なぜか娘の友達からアプローチされ……という年の差恋愛漫画。いろいろと話題になった漫画だったけれど世間からはすっと忘れ去られ、自分は追い続けたけれど最後まで最後まで辛かった。結局のところ、良い話というのはどれだけ良い大人がいるかというのが大事なんだと思う。大人が成長するためにはもっと大人が出ないとだめだけど、この作品にはそういう大人はいない。マジでしんどい全7巻。

 

 

・初恋の世界

初恋の世界(1) (フラワーコミックスα)

初恋の世界(1) (フラワーコミックスα)

 

 40歳になる主人公が務めるカフェで勝手に良い料理を出す一回りも下の店員と、最初は敵対心から始まる恋愛漫画、既刊9巻。主人公の同級生たちもそれぞれひとくせふたくせある恋愛事情を抱えていて、恋愛ものとは価値観の殴り合いなのだということを見せてくれるドラマの構成の美しさに唸っている。これからこの方の他の作品も読んでいきたい所存。

 

・紛争でしたら八田まで

 主人公の八田が地政学で世界各地でのビジネスにまつわるトラブルを(時にプロレス技で)解決していく漫画。単純に勉強になるなぁ、日本はそういう紛争とは無縁だし……と思っていた矢先に日本を題材にしたエピソードを交えられて舌を巻く。既刊5巻。

 

・チ。地球の運動について

 地動説を唱えれば異端として処刑される時代の中で地動説の美しさから命を懸けて証明に取り組む人たちのドラマ。既刊3巻。恐ろしく引き込まれてしまってぐいぐい読んだ。早く続きが読みたい。

 

・ILY.

ILY. 1巻 (FUZコミックス)

ILY. 1巻 (FUZコミックス)

 

 スーファミライクなドット絵表紙に惹かれて読んだ一冊。引きこもっていた主人公が10年も前に音信不通になったはずの彼女と急に連絡が取れ、彼女は10年前の姿で現れ――というところから始まる既刊1巻。たぶんホラー寄りのミステリーになる気がする。

 

 

以上です。ではまた。

オブラディン号の帰還 感想

ゲーム「オブラ・ディン号の帰還」をプレイしました。

 

store-jp.nintendo.com

ほかsteamやPS storeでも販売されており、自分はsteam版でプレイしました。

 

ある船から消えた60人の行方や死因を探る謎解きゲームです。プレーヤーは調査官となり、乗員の死の瞬間を観ることが出来る不思議な懐中時計を手に、調査を行います。

 

船の中には死の痕跡があり、そこで時計を使うとその死の瞬間を観ることができます。その死の瞬間の映像を元に、手元の乗員リストから、誰がいつどうやって死んだのかを特定していくゲームです。

 

たとえば、死の前後になされた会話に名前が含まれていたならば、乗員リストから当該の人物を探し、映像で死因を探り、特定する、というような手順で、これだけ聴くとかなり地味な作業に思えますし、実際、派手な演出があるわけでもないです。

 

が、プレイ中の爽快感は飛びぬけて優れています。

 

特定の順番は好きに行って構わないのですが、三名の特定に成功するごとに、名簿が確定されていきます。この三名が確定するごとに「キターーーー!!」という興奮を得られるわけです。これが都合20回くらいあるわけです。

 

あるレビューでは「プレイ中に自分の解像度が上がっていく」という評価がなされていて、これが非常に的を射ていると思うのですが、最初に60人を特定し始めるときの「誰が誰だかぜんっぜんわからん」という感覚から少しずつ、誰が誰だかわかるようになり、特定手順がわかるようになり、そして最後に全員を解明したときの開放感は無二です。これは是非、攻略サイトを使わずにプレイして終わりまで頑張るべきでしょう。

 

が、一方でかなり難しい特定もあります。3人セットで確定されることを利用して最後の一人をあてずっぽうで当てはめまくったり、ある程度まで絞れたところは組み合わせをがちゃがちゃ取り替えて確定させたり、というラフなテクも使えるので、この「3人」というのはゲーム上もとてもバランスが良いです。

 

それでもわかんなかったら既プレイヤーに聞きましょう! ちょうどいいヒントを得るにはそれしかない。自分は配信しながらプレイしていたので、観てくださった方が上手に導いてくれました。

 

総プレイ時間は12時間ほど。さくっと……というにはやや根気のいる作業ですが、お勧めです。

【ネタバレ】シン・エヴァンゲリオン劇場版の感想

シン・エヴァンゲリオン劇場版を観ました。

 

www.evangelion.co.jp

 

以下ネタバレありで感想を書きたいと思います。

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【ネタバレ】映画「えんとつ町のプペル」感想

映画「えんとつ町のプペル」を観ました。

poupelle.com

 

以下、ネタバレを含む感想を綴っていきますので未見の方はご注意ください。

 

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「えんとつ町のプペル」と西野氏のあれこれを見ながら、本来これって理想的な形だったんじゃなかったけと思った話

この記事について、巷でいろいろと話題になっている「えんとつ町のプペル」(以下プペル)と西野氏のあれこれについては、自分は是でも非でもない、ということだけ先に述べておきます。

 

なお、この記事を書いている時点ではまだえんとつ町のプペルは視聴しておりません。

 

2021年1月、ネットであれこれ話題になっているプペルまわりの記事を見ながら、ふっと「あれ、これって自分が考えていた、ネット以降のクリエイターとそれを支える人の理想的な関係に似ているような気がする……」とふと思いました。

 

この関係というのは何かというと、クリエイターとそのクリエイターを支持する人が直接繋がって、そこで中間マージンの発生することなく作品に対する対価の支払いがあれば、個々のクリエイターはネット以前の時代より少ない支持者数でも生活を維持することが出来る、という関係です。

 

従来、ものの複製にはそれ相応のコストがかかったので、クリエイターがその利益を最大化するためには、受け手の数を増やす必要があり、そのためには複製を届けることを専門に行う人がクリエイターとは別に必要になる、受け手の数を増やすには「流行」に乗るか、もしくは流行を作るしかない、という図式だったと思うのですが、現代ではデジタルコピーはほぼ無料で可能、その流通もネットワークでほぼ無料で可能、ということになれば中間業者は必要がなくなり、受け手の数を増やさなくても、一定の支持者がいれば生活が成り立つようになり、作品の多様性が拡がり、小規模の支持母体をもつクリエイターが多数成立する、と考えていたのです。

 

たとえば、書籍の印税なんかは10%程度と聞きますが、1000円の書籍が一万冊売れると収入は100万円で、専業作家が仮に500万の収入を得ようとすると一年に五冊を書かなくてはなりません。(ざっくりですよざっくり)

でも中間業者を挟まずすべての売り上げが手元に入るとすると、十分の一の売り上げで同じ収入になる。(経費なんかは割愛していますよ)

 

だから、理屈では、西野氏のようなクリエイターは、その支持層との間でコミュニティを作り、その中で支持者から作品や表現の対価を受け取るわけで、そこだけ見れば理想的な関係だと思うわけです。直接繋がっているわけですので。

 

が、実際にはそこに第三者の目が入っていったわけです。それに至った理由というか、西野氏の振る舞いや作品(パフォーマンスを含みます)だったり、またその支持者たちの行動だったり、そういうものに批判や好悪はあると思いますが、それはここでは除外して考えて、単にコミュニティは外に向かって開かれ、外から見られてしまった。

 

興味深かったのは、外に向かって開かれたときには「外向けのお作法」が求められる状態になってしまったということです。これは「支持者がクリエイターを外向けにアピールする」「クリエイターの作品の規模が一般流通レベルまで大きくなる」などの要因で起こるのだと思います。

 

もしプペルがそのコミュニティの中だけで完結していれば、プペルやその作者である西野氏が支持層に対してどんな振る舞いでいたとしても、それが支持層に支持されるものであれば大きな問題はなかったのだと思います。

 

例えば大学生がサークルの人間関係の中でブイブイ言わせていたとしても、多少イタい発言をしたとしても、その人間関係の中で支持されていればなんの問題もない。けれども、それがひとたび外に出るとその大学生は、外向けの作法を逸しているということでイタい人に堕ちてしまう。眉を顰めるように見られてしまう。そういうような状態がプペルを取り巻くもろもろに生じているのではないでしょうか。

 

結局のところ「プペル」は一般流通に乗り、劇場で簡単に観られるようになったわけなので、そういう作法を求められること自体は致し方ないかと思いますが、そうなると結局、クリエイターとして「自分の支持層だけに受け入れられるような振る舞い」だけでは支持に限界があるということで、作品やクリエイターの振る舞いは旧態のものから離れるのが難しくなってしまうのではないでしょうか。

 

クリエイターの振る舞い自体が商品になるというのはなかなか面白いことだと思うのですが、こういった現象が起こるというのは良くも悪くも興味深いなと思います。