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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

ベアルファレス(2000年・ゲーム)感想

ベアルファレス」というアクションRPGゲームをクリアしました。

 

www.jp.playstation.com

 

プレイステーション2が発売される少し前のゲームで、ソニーから発売されています。

遊んだきっかけは、自分が「プレイステーション1時代のTVCM」が大好きで、それを収録した媒体であるプレイステーションの会員サービス会報ROMをオークションや中古ショップなどで買い漁っていまして、そのROMの中に収録されていたティザームービーで興味を持った、というものです。

 

遊んだ媒体はゲームアーカイブスPSvitaにて。

実際に遊んでみると、PS1時代のゲームとしてはかなりレスポンスがよく気持ちいいです。ロード時間も気になるほどの長さではなく、ゲームとしての作りの丁寧さを感じます。

 

お話は「メイドインアビス」っぽくもあり「風の谷のナウシカ」っぽくもあり。基本、突如発見されたダンジョンとそこに挑戦するための集落しか描かれないので、世界を旅するような広がりがあるものではないですが、その代わりにこの局所に対する設定の深さはすさまじいので、お腹いっぱいになれます。

 

アクションRPGのシステムとしてはPS1としては驚くくらいにステージ上の「タイル」を厳密に守った作りになっています。タクティクスオウガファイナルファンタジータクティクスのような画面でアクションRPGをやっている、と言えば良いでしょうか。聖剣伝説のようにフリーな動きはできません。その代わりに、各アクションはその厳密なタイルを活かしたものになっており、アクションとパズル要素がちょうどよく配置されているので、単調に陥ることもありません。

 

ゲーム難度としては中程度かやや難しめ。レベルの概念がありますが、一方で時間制限を厳しく要求されるようなマップもあり、プレーヤースキルは必要とされます。ゲーム初心者に対してはなかなかシビア。ラスボスはレベルを上げて物理で殴るが通用しましたが、それまでの本編を正攻法で戦っていてもラストでわけがわからん密度で襲われ、スキルで勝てたという印象が残っています。

 

主人公以外に2名のキャラを同行させダンジョンに挑戦し、キャラクターとの関係をはぐくみ、キャラクターとのエンディングがあるのですが、メインシナリオも含めこのキャラクターたちとの関係に用意されたテキストの量がどうやらすさまじいです。プレイは通しでゲーム内タイマー10時間程度ですが、仮に全てのイベントテキストを観ようとすれば、この無数の組み合わせに挑戦していくことになるわけで、ものすごいボリュームです。

 

ドット絵もモブも含めてかなり細かく動くので、今の時代にsteamなどでインディーゲームとして販売されても十分戦えるのではないかと思います。当時の売り上げ本数は1万本程度のようで、隠れた名作と言って差し支えないのではないかと。

 

自分はサラエンドでしたが、もっと条件の厳しそうな他のエンディングも気になるところです。