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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

ライザのアトリエ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ 感想

ガストのアトリエシリーズ「ライザのアトリエ」をクリアしました。

プレイ時間は40時間弱、スタッフロールが終わるところまで。 

www.gamecity.ne.jp

 

 

ネタバレはしないつもりで感想を。

面白いゲームでした。アトリエシリーズザールブルグ3部作をプレイして以来なので実に十年以上間があいているのですが「たる」や「うに」など懐かしい用語も健在でうれしかったです。

ゲームは当時の限られた期間でリソースを管理しながら進めるのではなく、純粋なRPGに加えて錬金術でアイテムや装備を作成するという方式。

ゲーム中はストーリーを進める、錬金術をする、メインではないクエストをする、という三本を並行していくような形式でした。

 

戦闘はリアルタイムバトルなので、戦闘のルールを理解するまでが大変でした。なまじごり押しでもある程度進めてしまうので、強敵でようやく戦闘のルールを真面目に考えるという状態に。

 

ストーリーはジュブナイルな感じですが、思い返すとボリュームは大きくなかったような。作中、移動する範囲があまり大きくないのでそう感じるのかもしれません。小さな範囲での人間関係の展開、古い大人たちとのやり取りがドラマの中心で、わかりやすく若者たちの成長物語です。すっきりした読後感でした。

 

最近のハイエンドなグラフィックのゲームで実写的なもの、アニメーション的なものを遊んでいたためどうしても映像に関するハードルが上がってしまい、キャラクターのモーションの少なさ、動きの甘さがちょっとだけ気になってしまいました。特にあれだけビジュアルで話題になった主人公ライザの動きのパターンが少なくてもったいなく感じます。各イベントや見せ場での動きは1パターンだけ、さらにクエストで描かれる日常の風景も、思った以上にキャラクターが動かない。ちょっともったいないです。マップも走っているとちょっと地面との間を滑っているような感じで、贅沢を言っているなという自覚はありつつも、同時期の他ゲームと比べてしまいました。

 

期限の縛りのない錬金は本当にどこまでこだわるかで、錬金をこだわりだすとストーリーが進まないままどんどんプレイ時間が重なります。一つのアイテムを作るのに素材を投入すればするほど完成品は強くなり、さらにそれぞれの素材も完成度の高いものを作っていくためにその素材の素材を吟味して……というところで、素材の投入量は(ある程度)決まっていたザールブルグシリーズとは違う、いくらでもインフレできるからこその大変さがありました。

 

音楽はとても素晴らしかったです。サントラほしい。

 

ということで、楽しいゲームでした。DLCはちょっとお値段も張るし、ゲーム後の話ではないので購入は見送り予定。キャラクターには愛着が持てたので、今後にも展開があると嬉しいなぁ、と思うところです。