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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

続・夕陽のガンマン(1966年・映画)感想

薦めていただいたので「続・夕陽のガンマン」という映画を観ました。

1966年のマカロニウエスタンです。

 

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B016E46CDO/ref=atv_dp_share_cu_r

 

原題は「The Good, the Bad and the Ugly」で、主演のクリント・イーストウッドを「善玉(good)」としてそのほか「悪玉(bad)」「卑劣漢(ugly)」で三つ巴のドラマを描きます。

ストーリーとしてはトリックやネタバレされてどうだ、というほど複雑ではなく、シンプルに荒野で、大金を争って三者が活躍するウェスタンであり、最後に三つ巴の決闘の末に――という展開です。

当時の映画らしくテレビ的な事情に左右されないので、上映時間は178分。たっぷりと役者の演技を楽しむことができる時間です。特に睨み合ったり、緊張感のある場面では贅沢に時間を使って画を作れますので、そこに今の映画とは趣が違う楽しみがあります。

緊張感ある中での役者のアップ、目線の演技をこれでもかと見せてもらえました。タイトルの訳語は非常に難しくて、特にuglyを卑劣漢と訳すことは果たして正しいのか否か。(卑劣漢でgoogle検索すると現時点でザボエラ(ダイの大冒険)が出てくる)テュコ(イーライ・ウォラック)は経歴は悪い奴ですが、映画の中の役回りだけで見るとその訳語とはちょっと違った印象でした。もっとコミカルというか。

 

紹介してもらった時にはクライマックスで流れる曲「エクスタシー・オブ・ゴールド」を併せて教えていただいたのですが、まんま「これはどう聴いてもワイルドアームズ1のフィールド曲のオマージュ元……!」という感想になり、名作が頭の中で繋がっていく快感がありました。

 

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これでもかというマカロニウェスタン。とはいえ、現代でそういう言葉を知っていても、その原点になるような作品には殆ど触れていなかったので、とても良い機会でした。