全4巻。頂きもので読みました。ほかにもいろいろもらったんですが「エロマンガばかり」という言葉つきだったうちの一つです。
ちょくちょくブックオフ等でも見かけ、扇情的なタイトルと表紙絵(下部リンク参考)で、パラパラと読んだことはあるんですけど、その時の印象としては、特段に何か思うこともなかったんです。
が、今回こうして全4巻を通しで読んでみると、これが不思議なことになんとなく印象が違う。なんでかはよくわからないです。通しで読んだから意図が伝わりやすかったのか、以前に読んだのが結婚する前だったから、とか?
さて、マンガの内容としては「セックス」をタイトルに冠していて、表紙の絵もなんとなく成年コミックを想起させるようなものなんですけど、IKKIコミックスがそれで終わるはずはなかった。中身としては行為というよりも、肉体的性別、という意味で「セックス」をとらえたほうがより適当。
描かれる人々の姿は様々。様々、の中身は「生活・思想・境遇」が様々なのです。特にファンタジーでもミステリーでもない日常の切り取りなので、そういう意味では、決して面白かったり、メリハリがある、というものではない。
ただ、普段秘匿されている「ドラマでもなんでもない普通の性生活」を、切り出した、というところには、じわじわ、という面白さがあると思います。