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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

2023/11/24の雑記 Behind the Frame~とっておきの景色を~の感想

Nintendo Switchオンラインのいっせいトライアルで「Behind the Frame~とっておきの景色を~」をプレイしました。

 

store-jp.nintendo.com

 

プレイ時間は二時間前後だと思います。さっと終われる短編映画のようなゲームでした。

ゲーム性、というよりはインタラクティブメディアのような感じで、謎解きも難しくはないし、物語の装置としてゲームメディアを使用した、という感じです。ネタバレありの感想を書いていきます。

Behind the Frameという言葉の意味が非常に綺麗に表れたお話だと思いました。メディアとしての位置づけは「Florence」に近いなと感じているのですが、タイトルとの結びつきがよりわかりやすく、読後感の方向性も違うという感じです。

 

最初に「こういう物語かな?」というのを裏切る手際が上手です。謎解きと、プレーヤーの立ち位置が妙な状態に入った時に、キャラクターがそれを異常と感じないことによってプレーヤーとキャラクターの視点がずれていき、そこから最終的に「キャラクターはなんだったのか」を提示する手際が良いですね。

Behind the Frameというのをずっとひらひらひらひらとさせていて、カンバスから次のギミックへの誘導が出てくる=これがBehind the Frame?と思わせつつ、実際には「これは描かれた絵の物語」=Behind the Frameというミーニングを吸収させるのが巧みだな~! と感じました。

 

スタッフロール後のJACKのシナリオも決して蛇足にならず、人生のままならなさをトッピングしてくれて、ラ・ラ・ランドのような気持ちにさせてもらいました。

 

全体的に説明としてはまったくクリアじゃなくて、プレーヤーが感じ、察することが答えになるようなお話なのですが、以前に遊んだEastwardもそういう雰囲気だったので、アジアはこういう物語の作り方がトレンドなのかな……? などと思ったりしました。

 

気になっていたゲームだったので、いっせいトライアルで遊べてよかった。