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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

2023/9/18の雑記 小説ドラゴンクエスト3を読んだ

ずっと所蔵しているだけになっていた小説版のドラゴンクエスト3上下巻を読みました。

 

ドラクエ本編の小説は1~7まで出ていて、1~3、4~6、7でそれぞれ作家さんが違います。

3の作家さんを読むのは初めて。ドラクエは1~3までは主人公たちユニークキャラクターの個性があまり強くないので、どのようにドラマを作るのか……と思っていて、サブキャラクターやサブイベントを中心に描かれるのだろうかと考えていましたが、実際に読んでみると本編と、主要メンバーたちにドラマを追加することでお話を肉付けしていました。

ドラクエ3本編全体がすっと入ってくるような造りになっていて、また主人公の父オルテガの偉大さをうまくお話に取り込んで主人公たちと世界を繋いでいます。感情の起伏自体は大きくなく、緩急も一定していて、良く言えばストレスなく読める、悪く言えば味が薄めな作りとなっていました。

サブイベント絡みでは「知られざる伝説」ともリンクするような表現があり、ドラクエ3に詳しければそれだけにやりとできるような表現が全体にちりばめられていました。

ラストは本編よりもちょっと割増しでわびしい感じに。この後1、2の小説版も読んでみようと思います。