「ふしぎなゲーム祭りin新橋」というイベントに行ってきました。
インディーゲームの試遊/物品販売のイベントなのですが、場所が特殊で「ニュー新橋ビル」という新橋駅前の雑居ビルで開催されます。
「ニュー新橋ビル」は開業から52年になるビルで、再開発が計画されているらしいですがまだ閉館すらしていません。昭和から続く雑居ビルで、飲食店、マッサージ店、アーケードゲームが並ぶゲームセンター、その他のお店とシャッターの並ぶ様子はちょっと見ごたえがあります。お酒か古いゲームがお好きな方はちょっと見てみると面白い場所です。トイレは綺麗。
そんな雑居ビルのうち、同じフロアではあるものの場所の離れた3つの店を貸切にしてイベント会場化していて、入場料も1時間300円だけれど、パンフの受け取り後はあとは滞在した時間で自主的に追加で払ってね、という牧歌的なスタイルでした。
ほぼ開始時刻に到着するとかなり並んでいたので「一体何が?」と訝しんでいたら、どうも物販ブースでの「グノーシア」の限定版等の行列のようでした。
昼食含めて足掛け三時間ほどでちょこちょこ遊ばせていただきました。以下その感想など。
・トラブル☆ウォッチーズ ふぁいなる!~アマルガムの娘たち~
横シューティングゲーム。敵弾を条件によってポイントに代え、ポイントをアイテムに代え、アイテムで戦況を有利に進める、というシステムでした。
画面がかなりポップですが、色彩はきっちりしているので見づらいということはありませんでした。初回では魔法カードの使いどころ、使ったときのリアクションみたいなものがわかりづらかったです。造りは丁寧でストレスのないゲームでした。
・ピンボルアの勇者
ピンボールのビジュアルが剣と魔法の世界、というゲーム。
ピンボールのフィールドで敵を倒し、レベルアップし、進行する……のですが、次のマップに進むにはボール=自キャラを次マップへ進むギミックへ正確に打ち出す必要があり、その先でもフリッパーが拾えない位置に行けば簡単に前のマップに戻されてしまうので、ややプレイにストレスがあります。直近の目標が見えないところも悩ましい。
ルールは明快なのですが、これはピンボールがお好きな人の感想がどうなるのかしりたい=技術でどうにかできるのか知りたいところです。
・バッカニヤ
自動攻撃を行う船を操りマップを攻略するタワーオフェンスゲーム。キャラに猫がたくさん登場します。船の動きには結構癖があるので、慣れないうちの操作ストレスは大きい感じです。世界観とこういうゲームが好きな人ならば……というところでしょうか。
・ラジルギ2
そういえばこういうパッケージをゲームキューブあたりで観た気がする! という記憶がよみがえった縦シューティングゲーム。サクサク動くのでストレスはなかったですし、ビジュアルも面白かったのですが、電池やチャットを使用したインターフェースほんの少し特殊で、初見では見づらくて、何が起こっているのかわかりづらい。
やや入手困難であるらしい1も入っているみたいなので、気になるソフトではあります。
・Raindrop Sprinters
ビジュアルにめっちゃ猫書いてあるんですけど、自キャラは「肉球マーク」なんですよね……「ドーナツドド」みたいな、8ビット時代のゲームを彷彿とさせるシンプルなルールの弾避けアクションゲームです。
が、そのボリューム感に対してお値段1,260円はなかなか強気だなと思いました。造りはとても丁寧だと思うんですが……
・ジツ・スクワッド
動物擬人化の戦士たちが戦うベルトスクロールアクションで、和風な作りなので、イメージとしてはTMNT(忍者タートルズ)とかがんばれゴエモンが近いです。
ローカライズされた日本語がばっちり怪しい。あとパッケージ全面の忍者っぽい犬? のキャラを使用したんですが、装束がサムスピのガルフォード、動きが覇王丸のオマージュのようでちょっと面白かったです。連続攻撃の最後が覇王丸の大斬りまんまでした。そういうゲームなのかもしれない。
マルチプレイヤーモードでワイワイ遊ぶと楽しいかもしれない。
・Warhammer40,000:Shootas,Blood & Teef
説明ページの文言が荒れ狂っていて最後に ※メーカーによる説明です って書いてあるのがなんか面白いですね。
内容は2Dアクションで、バイオレンスな表現のゲームではありますが堅実なアクションのように見えました。武器がいろいろ選べて楽しそう。
洋ゲーにありそうな感じの、ちょっと滑るような動きはクセはあるけど不快ではない感じ。これもまたローカライズの日本語が怪しめでした。上記のジツ・スクワッドとどっちが好みかと言われたらこっちの方がやや好みかな。
・宵祓い探偵ミアズマブレイカー
「ヴァンパイアサバイバー」的な、やってくる敵を倒しつつ、レベルアップで能力を伸ばしつつ、という要素とベルトスクロールアクション的な要素を組み合わせていて、左スティックで移動、右スティックで攻撃方向を定めるツインスティック操作のゲームです。
ドットが美麗なのと、スーツ姿の主人公が守護霊と合体してケモミミになる表現がわかりやすく楽しい。「ダンジョンメーカー」的な絵柄が刺さる人にはよさそう。
世界観もよかったので、遊んだ中では最も面白そう! と直感的に感じたゲームでした。動向を注視!
物販にはコロンバスサークルさんなどが来ていて、会場の真向かいがレトロゲームショップでもあり、なかなか面白いイベントでした。商業作品ばかりだけれど、同人誌即売会のような雰囲気もあるというか。楽しませてもらいました。
「勝てるデザイン」を読みました。
デザイン実用書を二冊連続で読んでいたのですが、これはデザインの本じゃありませんでした。自己啓発本ですね。著者の方がどのように考えてきたか、どのように生きてきたかが書かれているのですが、たまに実際に制作されたものは掲載されるけれども、後半になるにしたがって筆者がどういう人と繋がっているか、どういう人の考え方に影響を受けているかの話が多くなっていって、ちょっと胸焼けしました。良くみると帯文もそっちの雰囲気を強く持ってますね。
この本を買うより先に、著者の活動やアウトプットを調べて、共感するようであれば手に取ってみる、という順がいいと思います。自分には合わない本でした。