OPUSというゲームのシリーズの3作目「星歌の響き」をクリアしました。
3作目はsteamでしかリリースされていないようですが日本語対応はされていますのでご安心ください。
「OPUS」は宇宙を題材にしたSFファンタジーのシリーズで、
第一作が「地球計画」、第二作が「魂の架け橋」といい、第一作目と第二作目はswitchやスマートフォン各種でも遊べます。なお、各作で話は連続していないのでどれから遊んでもOKです。自分は2→1→3でした。
「地球計画」では宇宙船の中で地球を探し続けるロボットのお話が、
「魂の架け橋」では荒廃した世界で宇宙葬を行うためにロケットを作る男女が、
「星歌の響き」では宇宙に存在する移籍を巡る没落貴族と巫女の物語が、
それぞれ繰り広げられます。
三つの作品に共通しているのが「宇宙」の極大さ、時間空間の広さで、そこはもう生命がなかったり、終末を迎えたあとの星だったりするわけですが、どうにもならないくらい絶望的な中で一生懸命に前に進む主人公たちと、それでも主人公たちの存在なんか全く問題にならないくらい絶望的に大きい宇宙の中で一瞬の輝きを見る、そういう線香花火みたいな物語に「じーん」としてしまうわけです。
お話はどれも決して明るくない。既にすべてを失いきった世界ばかりで、エンディングを迎えたからといって失ったものが補填されるわけではない。でも、主人公たちが頑張ったことと、そこに向かって演出される物語と映像は素晴らしく温かみがある。とてもいいものを観たなという読後感をくれました。
ゲームとしてはどれも複雑でなく、1作10時間以内程度でエンディングまでたどり着けます。お値段もお手頃なので、是非もっと知られてほしい、遊んでほしいゲームです。