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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

HELLO WORLD 感想

劇場アニメの「HELLO WORLD」を観てきました。面白かったです。

hello-world-movie.com

 

君の名は。」公開以後劇場アニメが増えまくっている中で予告があり、予告の雰囲気が「君の名は。」をイメージさせようとしている内容に思えたため、これは君の名は。の後追いでしかないのではないか、という疑念を抱いていました。

 

特に、最後にどんでん返しがあるよ、と事前に明言していて、そういう作品でものすごく驚いたとか、その宣伝によって感想がプラスにブーストになる、ということは経験したことがなく、宣伝戦略としては正しくても、自分自身の観る気は削がれる、と思っていました。

 

また、脚本の野﨑まど氏についてはメディアワークス文庫「2」だけを読んでおり、この「2」だけ読むというのがベストな方法ではないということは理解しているんですが、申し訳ないけれども「西尾維新氏のフォロワーかなぁ」という感想でした。キャラクターのネーミングの方向性から受ける印象もあったかもしれません。

 

と、自分にとっていい要素が少なくて、あまり期待を大きくせずに観に行ったんですが、面白く観れました。ラストシーンはひっくり返ったというよりも、ラストのシーンでようやく全部繋がってくれたという印象。

しかし、それでも明言されていない要素は沢山ありますので、全部言葉で説明されないと納得いかない! という方にはもやもやが残る作品かもしれません。

でも、いわゆるSFとしてはこれだけ色々やってここまでまとまっているのはすごいと思うし、面白いと思うし、エンターテイメントとしてバランス感覚が優れていると思います。

 

これだけ色々やっている中で話が散らかりきってしまわないのはひとえに、中心に恋愛沙汰があるからだと思っていて、SFがすこしふしぎでもサイエンスフィクションでも、それをまとめるのが根源的な「性」もしくは愛であるって、面白いものだなと思ったのでした。

 

スピンオフが色々出ているみたいなので、触れられる範囲で触れたいと思います。

ゲーム「GRIS」プレイ感想

アクションゲームの「GRIS」をプレイしました。

 

store.steampowered.com

 

スペインで製作されたゲームとのことです。nintendo switchiOSでもプレイすることができます。

 

ゲームそのものとしては敵のいないジャンプアクションといった感じです。いくつかの特殊操作でその場のパズルを解いていく。ものすごく難しい箇所もありません。(ちょっとマップで迷うことがあったけど)トロフィー全部解放しようとすると大変そうですが……

 

見どころは美術面で、オープニングから美しい雰囲気ある演出で魅せてくれます。絵と音がしっかり噛み合っていて、ゲームというよりも映像作品を見ているような感じ。エンディングの楽曲・映像も良く、この部分だけで遊んで良かったと思える内容です。

 

美麗な3DCGもいいですが、2Dで描かれる整ったアニメーションも素晴らしいと意識させてくれます。ちょっとプレイするのにお薦め。

東京ゲームショウ2019に行ってきた話

東京ゲームショウ2019に行ってきました。

 

expo.nikkeibp.co.jp

 

最後に行ったのがいつだかぼんやりしているんですが、グランサイファーを観た記憶があるので2015年かもしれません。そのあともう一度行ったような気がしないでもないんですけれど……2015年に行ったときに記事書いてましたね。

 

paperview.hateblo.jp

 

今回は1~11ホールまでをぶらぶらと歩いたんですが、そういえば前回に行った時も同じようなことを思った記憶がありました。

 

東京ゲームショウって何をしに行くとこだったっけ」

 

ということです。ゲームショウの「目玉」ってなにを狙ってるんでしょう。

昔はゲームの体験版を配っていたけれど、今はダウンロードすればいい。

昔はゲームの映像はゲームショウや店頭デモ、雑誌付録を通してしか観れなかったけど、今は動画サイトで観れる。

グッズも通販で買える。eスポーツは闘会議とかの方が盛り上がってる。ゲームショウで出る新情報は殆どがプレス日に出てしまって、ニュースサイトで読める。

 

となるとステージイベントを観に行けばということかもだけど、そうするとメインである展示はいったいなんなんだ、ということになる。でも、メインであるはずの展示で出ている「情報」は他のところでも簡単に手に入るものになっちゃっている。だから、事前情報がゼロだった対魔忍シリーズがブース出してるみたいなのが相対的にトップニュースになっていったりするんじゃないでしょうか。

 

いや、現地で得られる空気と言うのはもちろんあるんだけども、チケット1500円+交通費をかけたうえで得られる満足があるかどうか。これは結局のところ自分が何をそこに求めているかというものでもあり、ぶらぶら歩いていて何か発見があるか、ということになるとは思うんですが、どうにもそれが見えづらいような気がしています。こう、ニコ生の公開収録が集まっている会場のようなイメージ。

 

ということで、行ってじっくりと楽しんではきたし、一つ一つのブースはすごいんだけれど、手に入る情報のインパクトがなんだか薄いなぁ、と思ったのがメインの感想なのでした。

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 感想

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルを観ました。

 

https://www.sonypictures.jp/he/1193687

ソニーピクチャーズのサイト

 

不思議なゲーム機に吸い込まれると、そのゲームの世界に入ってしまい、クリアしないと出られない、という物語です。少年少女二人ずつの四人がゲームの中に吸い込まれるのですが、ゲームの中ではそのゲームのキャラクターになってしまうため、ナードの少年が屈強な研究者に、スマホ自撮りが大好きな女子が腹の出たおっさんになってしまうという、役者の演技が面白い映画です。

 

冒険ものでコメディー、という作品ですが、設定された伏線をきっちり回収していく思った以上に丁寧なお話でした。テンポもよく、エグくもなく。字幕で観たのですが、言葉のチョイスも良かったですね。

自分自身が役者さんに詳しくないのだけれど、役者さんに詳しいとより楽しめるのかもしれないです。

ゲーム「CrossCode」プレイ感想

Steamでリリースされている「CrossCode」というゲームのメインストーリーまでクリアしました。

 

dangenentertainment.co.jp

 

2DアクションRPGで、説明に書かれているようにスーパーファミコンのようなグラフィックで遊ぶゲームです。「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」のようなプレイ感。自分が未プレイなのですが「天地創造」に近いという話もありました。

 

ゲーム中の世界はMMOとして描かれているので、ゲーム中ではモブ敵キャラを倒して素材を集め、その素材をもとに武器と交換したり、クエストがあったりと、アクションパズルのみではない作りになっています。

 

基本の流れは、ストーリークエスト、クエストによって解放されたダンジョンのパズル攻略、ダンジョンのボス撃破、新エリアのオープン、の順で進んでいき、この合間に任意にサブクエストを受注、攻略できます。

 

このダンジョンのパズルがなかなかに手ごわいです。頭を使うというのもそうですが、CrossCodeでは通常Steam等に使うコントローラーのボタン全てを使用します。つまり十字キーとスティック、ABXY、L,Rが二つずつにスタートとセレクト。パズル部分の失敗にペナルティはつかないとはいえ、細かい操作をリアルタイムで要求されるため、かなり神経をすり減らします。小さなお子さんにはちょっと難しいゲームでしょう。

 

また、ボスもごり押し、いわゆる脳筋プレイでは難しく、各ボスの弱点を突くために戦闘中にパズルを解きながら戦います。敵の攻撃を避けながら、リアルタイムでパズルを解く、これは「ゆけゆけ!トラブルメーカーズ」のプレイ感覚に近いです。

 

自分はぼちぼちとサブクエストをクリアしながらプレイしていたため、ストーリーが終わるまでで48時間ほど。これでトロフィーとしては半分程度です。非常にやりごたえのあるゲームでした。……とはいえ、自分はフィールドマップ中にある宝箱が欲しくて右往左往している時間がかなり長かったので、そのあたりをサクサクと進めばもっと短い時間でストーリーはクリアできると思います。

 

これだけの時間プレイしても、世界観やキャラクターがしっかりしているので退屈というストレスはなく、とにかく謎解きが難しいけれど、キャラクターたちのお話を観たいのでプレイしてしまう、という意味で、良いゲームだと思います。

 

Nintendo Switchに配信されたらきっと人気になるだろう! ……と思っていたら正式版のSteam配信から一年経ってしまっていました。今だSteamでしか配信されていないのは、おそらく「クリア後コンテンツ」が未実装で、かつクリア後コンテンツがどうも本編と呼んで差し支えないものとなっているからだろうと思われます。Switchに配信されるときにはクリア後コンテンツも実装済みの状態で、となるのではないでしょうか。

 

様々なところに日本の名作ゲームに対するオマージュがあって、ちょっとニヤッとしてしまいます。Steamでの販売価格は1980円、正直安すぎる、というくらいにボリュームたっぷりのゲームです。Steamの環境のある方はSteamで、そうではない方はSwitchでの配信(きっとあるはず……)で是非。曲もよかったです。追加コンテンツを待ってます。

【ネタバレ】ドラゴンクエスト YOUR STORY 感想と憶測

追記あり(追記箇所は記事最終箇所に詳記)

 

映画「ドラゴンクエスト YOUR STORY」を観てきました。(STORYのRは正確にはЯと反転して表記)

 

dq-movie.com

 

以降はドラゴンクエスト各ナンバリングシリーズと区別してDQYSと表記します。

また各ナンバリングタイトルはDQ1、というように数字で表記。

この記事ではDQYSとDQ5、およびDQナンバリングタイトルのネタバレを含みます。特にDQ11についても言及しますので、先を読む場合はご留意ください。

 

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【ネタバレ】「天気の子」感想

「天気の子」を観ました。

 

tenkinoko.com

 

好きな映画だったか。好きでした。一方で、好きになる要素が映画とはちょっと離れた所にあって、落ち着いてから考えて、果たしてこれは映画への感想だろうか、それとも自分が読んで観てきたメディアへの感想だろうか、なんてことを考えていました。

以下ネタバレもあり。

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