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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

HELLO WORLD 感想

劇場アニメの「HELLO WORLD」を観てきました。面白かったです。

hello-world-movie.com

 

君の名は。」公開以後劇場アニメが増えまくっている中で予告があり、予告の雰囲気が「君の名は。」をイメージさせようとしている内容に思えたため、これは君の名は。の後追いでしかないのではないか、という疑念を抱いていました。

 

特に、最後にどんでん返しがあるよ、と事前に明言していて、そういう作品でものすごく驚いたとか、その宣伝によって感想がプラスにブーストになる、ということは経験したことがなく、宣伝戦略としては正しくても、自分自身の観る気は削がれる、と思っていました。

 

また、脚本の野﨑まど氏についてはメディアワークス文庫「2」だけを読んでおり、この「2」だけ読むというのがベストな方法ではないということは理解しているんですが、申し訳ないけれども「西尾維新氏のフォロワーかなぁ」という感想でした。キャラクターのネーミングの方向性から受ける印象もあったかもしれません。

 

と、自分にとっていい要素が少なくて、あまり期待を大きくせずに観に行ったんですが、面白く観れました。ラストシーンはひっくり返ったというよりも、ラストのシーンでようやく全部繋がってくれたという印象。

しかし、それでも明言されていない要素は沢山ありますので、全部言葉で説明されないと納得いかない! という方にはもやもやが残る作品かもしれません。

でも、いわゆるSFとしてはこれだけ色々やってここまでまとまっているのはすごいと思うし、面白いと思うし、エンターテイメントとしてバランス感覚が優れていると思います。

 

これだけ色々やっている中で話が散らかりきってしまわないのはひとえに、中心に恋愛沙汰があるからだと思っていて、SFがすこしふしぎでもサイエンスフィクションでも、それをまとめるのが根源的な「性」もしくは愛であるって、面白いものだなと思ったのでした。

 

スピンオフが色々出ているみたいなので、触れられる範囲で触れたいと思います。