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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

2024/5/9の雑記 ファイナルファンタジー7リバースをクリア

FINAL FANTASY7 REBIRTHをクリアしました。

 

 

プレイ時間は96時間ほど。発売日に買って、自宅ではブログを書くことも含めゲーム以外のエンタメを抑えて全力出したら一か月半くらいでクリアできるかなと楽観視していたら二か月以上かかりました。大ボリューム。

 

ようやくクリアしましたのでブログも再開です。以下、ストーリー面のネタバレも含みましてお送りいたしますのでご注意ください。

 

プレイ感想は前半は総じて楽しく、後半は徐々にダレ感がありました。グラフィックは美しいけど、総合的には前作であるREMAKEで作ってしまったものが仇になったという印象が残っています。

 

ドラマ面について。FF7という作品はPS1時代の技術水準のため、プレーヤーが操作する場面を含め多くのシーンでは2.5等身のポリゴンキャラ、戦闘画面やムービーシーンでは6等身程度のキャラクターが動きます。このため、全体の芝居がこの等身のキャラクター像に合わせて作られています。2等身程度のドット絵よりは動きがあって、8等身ほどリアルではない。

よって、オリジナルのFF7は全体的に、リアルな人間よりかはかなりデフォルメした芝居がなされています。

その後、映像作品として展開されたFF7ACでは現在のリメイクシリーズと同様の等身になるわけですが、ここでは当時のPS1の芝居よりもずっと落ち着いたドラマが展開されています。

近年にリリースされたFF7ECでは、イベントシーンはPS1を彷彿とさせるモデル、戦闘シーンでは現代の8等身モデルでキャラクターが動きます。

FF7というのは全体で見れば「PS1時代向けのモデルに合わせた芝居」で語られる作品なのです。

FF7リメイクシリーズではどうか、というと、FF7オリジナルの流れをほとんど引用するために、キャラクターは8等身だけれど、芝居はPS1時代のセリフを引き継ぐという場面が多くあり、よって全体的にギャグ調になっている部分があります。これはこれで味はあるけれど、非常にアンバランスでもあります。FF8FF10FF15では見られない芝居でした。良しあしがあると思いますが、オンリーワンなのでどちらかといえば自分は好きです。ボイスのついたエアリスの語りが長らく苦手でしたが、ついに慣れました。

 

シナリオ全体では、前作で思いきり伏線を張ったのにその状態を長く保ちすぎたという感想です。オリジナルのFF7と結末が違いそうな展開、ザックスを登場させたワクワク感の回収に実に90時間を費やすというのはさすがに疲れます。「何が起きているか」の期待を持ってしまっているがために、大量に用意されたサブクエストは重荷に感じ「そろそろクリアさせてくれよ」「ザックスがどうなってるのか見せてくれよ」という気持ちが強くなっていきました。おおむねゴンガガエリアあたりからは疲れを感じながらプレイしていたように思います。古代種の神殿はしんどかった。忘れるる都がすぐ終わって良かった。

自分にとってカジュアルなプレイでクエストは攻略できたため、ひとまず目に見えたイベントはクリアしていきました。クリアを諦めたのは明らかに現在レベルより目標レベルが高いギルガメッシュアイランドのイベントとバトルシミュレーター関係です。

 

明確に好きじゃないなと思ったのはマップの作りでした。広大な景色が見えているのに「オープンワールド”風”」で実質的にランドマークにたどり着くルートは一つしかないのは、包み隠さず言って苦痛です。グラスランドやジュノンエリアは走り回る楽しさがありましたが、ゴンガガエリアやコスモエリアは自由さはなく、辛い体験でした。特に、昨年にプレイしていたゼルダの伝説ティアーズオブキングダムと比べてしまうとどうしてもつらい。直近でプレイしていたゼノブレイド2と比べてもつらい。

 

ストーリーのワクワク感については、後半のプレイストレスに引っ張られているようには思えますが、前作REMAKEをプレイした時よりは落ち着いてしまったように感じています。REBIRTHをクリアした状態で見えている物語の材料からこの先に取れる手というのはそんなに多くはないため、特撮的なわちゃわちゃして整合性も放ってるけどお祭り感のある流れになるか、それともすべての整合性を保った流れになるか、できれば前者であれば自分としては嬉しいと思っているところです。

でも、メインシナリオライターの野島氏の全体的な傾向を考えると、救いがあるにはあるけど、全てがハッピーなエンドというのは考えにくいように思っています。

 

全体でどうだったかといえば十二分に楽しみました。これはFF7という一連のシリーズには大量のキャラクターが存在し、それらが全員十分に活躍しているからです。「テスト0」や「イン&ヤン」が出てくればうれしいし、シスネが出ればテンションは上がるし、クラウドとザックスが同じセリフを言えば楽しいし、エアリスが異界送りをすれば有難いと感じる。FF7を知り尽くしたスタッフがこだわって作っているというのがこれでもかと伝わるので、プレイストレスを超えて映像が楽しい。もしこれを映画にしようとしたら大量の要素をカットしなくてはならないでしょうが、100時間プレイさせても全く問題ないゲームメディアだからこそ楽しめる娯楽です。FF7好きで良かった。

 

攻略本アルティマニアも読みましたが、異なる複数の世界をきっちり説明してくれているのは親切なようでもあり、ちょっと説明しすぎているようでもあり。有難いのですが、ここは深読みを楽しみたいところでもありました。

 

デートイベントの相手はまさかのレッド13でした。単にレッドの選択肢に正解し続けてしまったのですが、ヒロインとイチャイチャできなかったのは悔しいのでそこだけ繰り返します。

 

なんだかんだ言って三作目は楽しみです。リユニオンじゃないならリユニバースかなとか思っていましたがサガで使われてしまっているので、一体何になるんでしょうね。