ファイナルファンタジー7リメイクをクリアしました。
この記事は「ファイナルファンタジー7をプレイしたことがあるけど、ファイナルファンタジー7リメイクはまだいいかな」という人に対して絶対に速やかにプレイを開始したほうがいいということを伝えたいと思って書いています。
公式ファイナルトレーラーを観ていない方は観るといいと思います。
もしくは、この記事を読んでから観るかどうか考えてもいいです。
最初にタイトルで煽ってしまったことについて謝っておこうと思います。FF7Rが複数作で展開されることは公式から言われていることです。
ですが「分作」という言葉によって、今はまだプレイしないでおこう、と思っている原作ファンがいるならば、この先の展開になる前に早く体験をしておいたほうがいいと思ってこういう書き方にしました。
この記事で言いたいのはとにかく「原作ファンはできるだけ早くFF7Rをやったほうがいい」ということだけです。
なぜかというと、メディアにはそれぞれ、最も美味しくいただく方法というのがあると思うからです。
たとえば、NHKの連続テレビ小説は「毎日15分ずつ」観ることに特化された作りになっています。連続で観ることはできるが、ベストな方法ではない。また脚本が出版される場合がありますが、これを読んだことで作品を知った気持ちになるのも適切ではない。
一方で、二時間の映画を三十分ずつに分けてみることも、多少過激なことを言えば劇場ではなく自宅のテレビで見ることも、作り手が考えるベストな視聴方法とは言えないと思います。
それと同じように、FF7Rは「今」プレイすることが望ましいと思うのです。
ここでいう「今」というのは、原作プレーヤーにとっては「1997年に発売されたFF7をプレイし」「アドベントチルドレンを観て」「ダージュオブケルベロスをプレイし」「クライシスコアをプレイし」という、FF7「体験」を経たプレーヤーとしての「今」であり、もしくはプレイはしたことないけど、FF7に興味を持つ人の「今」でもありますが、とにかく「今」です。
FF7Rは現在鮮魚みたいな作品で、これから先、多くの人がプレイし、ネタバレを厭わなくなったあとは、焼き魚として食うことになります。
それでも美味しく頂けるでしょう。そのくらいの高級魚です。でも刺身で食えるのは今だけです。そして刺身で食うのが、たぶん最もリッチな食べ方です。
分作ではない、と書いたのは「分作だ」と考えるのは適切ではないと思ったからです。「上中下巻があって、その上巻」と位置付けるのは適切ではないと思っています。これは
「FF7」→「BC」→「AC」→「DC」→「CC」→「FF7R」
である、としか言いようがないです。つまり「FF7=(FF7R1+2+……)」→「BC」→……「ではない」ということが言いたいのです。少なくとも「体験」としては絶対にそうではない。
でもこの作品が特殊なのは「FF7という作品があって、FF7RはFF7で言うミッドガル脱出までを描いているよ」というようなことが書かれてしまっています。
もっと正確に読んでみましょう。
公式サイトには
本作は1997年に発売された『FINAL FANTASY VII』(原作)のリメイク作品です。ミッドガル脱出までの原作を元にオリジナルの要素を加えた作品となり、複数作で展開予定の第1作目です。
と書かれています。「分作」とは書かれていないのです。
エンディングまでプレイすると「なるほど確かに一つも間違ったことは言っていない」と実感します。
「分作(複数作)である」「リメイクである」という言葉に対して、プレーヤーがどれだけの先入観を持ってしまっているのか、ということなんです。
少なくとも「FF7」のファンであれば、そういう先入観は捨てることをお勧めします。それによって鮮魚で食べるタイミングを失うのは、ちょっともったいないです。
これは「ファイナルファンタジー7リメイク」という一本のゲームです。
ひとまずこれだけは書いておこうと思ったので、書きました。