Polymegaを使ってプレイステーションで発売された各種Bemani系の音ゲーをやりたいと思い、いくらか行動したことを記録しておきたいと思います。
結果としては、運よく自作のPS-USBコンバーターの作者様とコンタクトすることができ、Polymegaと各種専用コントローラーの仕様がよく判りました。
肝心のゲームプレイについては未解決の部分が多く残るのですが、ひとまず現在までのレポートということでまとめてみたいと思います。
先にご紹介いただいたコンバーターのリンクを掲載します。
これは何か、というと「XInput形式でプレイステーションのコントローラーを接続できるコンバーター」です。デフォルトではXInput形式ではありませんが、内部を書き換えることができるので、PCがあればソフトを使用して動作を調整し、Polymegaで認識可能なXInput形式でUSBコンバーターにすることができます。
以下、それまでの経緯も含めて書いていきます。
当初は市販のUSBコンバーターをいくつか探していました。現在は中華系と思しき安価なものが目立ち、数百円なら失敗も痛くはないか……と難を覚悟で買ってみたのですが、やっぱりうまく動きませんでした。PolymegaだけでなくPCでも難ありです。
次に、過去にELECOMで発売されていたコンバーターを中古で買って試しましたが、こちらもpolymegaでは動作しませんでした。Polymegaの有志wikiにも動作するような記載はなく、8bitdoなどの動作保証されたコントローラー以外は動かないようです。
なお、Polymegaはコントローラーを接続した際に登録の動作があり、コントローラーを右長押しで登録するのですが、動作しないコンバーターはこの時点で先に進めなくなります。
Polymegaでは動作が保証されたコントローラー以外の場合「XInput」の形式であれば動くようです。そのため、GEEKY Fabさんのセガサターンマルチコントローラーの自作コンバーターもXInput形式に変更すれば無事に動作しています。
さて、では当初に紹介したプレイステーションコントローラーのUSBコンバーターですが、XInput形式に書き換えたところ、無事に動かすことができました。プレイステーションのゲームをプレイステーションのコントローラーで動かせることがうれしい。
ではPolymegaにコンバーター経由で音ゲーの専用コントローラーを接続して動かすか、という段になりまして、ここで新たに二つの壁にぶつかりました。ゲームによりますが、この壁はまだ突破できていないです。
第一の壁は音ズレです。各音ゲーはプレイステーションの通常コントローラーでも遊ぶことができますが、Polymegaではどうも音ズレしているように思います。この「どうも」というのは起動するたびにズレの挙動が違うように感じているのと、有志wikiでは問題なく動作しているという記述も見られることと、Polyemga自体がネットワーク通信してゲームの動作を最適化するため、今遊んでいる環境がPolymegaの全力なのかどうかわからないためです。ただ、確実にズレていたときがあるということだけは言えます。このズレはどのタイトルでも生じていたように思いますが、pop'n music2はきちんと動作していたかもしれません。ハイスピードをかけていなかったためタイミングがわかりにくかった。
第二の壁はプレイステーションのコントローラーの特殊性で、ダンスダンスレボリューションの専用コントローラーを想像していただければよいかと思いますが、プレイステーションのコントローラーでは「上下」「左右」のレバー逆方向の同時押しが許容されています。
これはXInput形式では許容されておらず、上下左右または斜めのどれか一つのみの入力しか許されないため、XInput形式で通常の接続では、DDRのコントローラーは正常に使用できないことになります。
同じ壁にぶつかるのがポップンミュージックの専用コントローラーで、この専用コントローラーは接続時点で常に←↓→が同時押しされた状態になり、この入力によってソフト側に専用コントローラーが接続されたことを伝えるという特殊な仕様になっています。このため、やはりXInput形式では専用コントローラーが接続されたことをソフトに伝えることはできなくなっていました。
唯一、Beatmaniaの専用コントローラーについては上述のような特殊な動作がないため、いったん通常のプレイステーションコントローラーでPolymegaのコントローラー登録をしたのち、コンバーターは接続したままコントローラーだけを専用コントローラーに変更して通常通り遊ぶことができました。うれしい。ただ、こちらも手元のDJ Station Proは問題なく動いたものの、2DX専用コントローラーの2Pモードではスクラッチ周りの動作に難があり上手く動作しませんでした。これが仕様なのか、コントローラーの不具合なのかは明確にはわかっていません。
※2024/7/4修正追記 作者様の調査により2DX専用コントローラーの一部型番のノイズによる動作だと判明しました。今後の出荷分では対応済みとなるようです。
不具合について、7/3以降の注文には対策を実施して発送しております。
— Lay (@Lay31415) 2024年7月4日
既に購入済みで症状が出ている方には対応が決まり次第お知らせいたします。今しばらくお待ちください。https://t.co/wVYyhvAdX4
以上、まだまだPolymega上での快適な動作には壁があるというレポートになりました。
今回の動作チェック中は上記のコンバーターの作者様であるLay氏とやり取りしながらとなり、XInput形式でもこのコンバーター自体のアサイン設定でかなり快適な環境を構築できるのでは、というお話になりました。
ひとまず正常に動作する五鍵盤Beatmaniaで音ずれについての状況を調査していきたいと思います。
最終的には各種音ゲーが遊べるようになるか、もしくはPolymega側でのアップデートで対応してくれるといいなぁ……と感じているところです。