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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

観たもの読んだものの話 20170529

だいぶお久しぶりでどこから書いてないやら。

 

・初情事まであと一時間

漫画です。同名の同人誌が漫画化されたもの。同人誌版を買っていたのだけれども、そのときはあと一時間を切ったタイミングで「ズギャーム ワァーオ!」みたいに効果のコマが描いてあって、コミックスではなくなってしまっていたのですが、実は自分はそれが一番好きでした。

実際あるのとないのではテンポ感が大きく違って、 巻末に同人誌版が一部再録されているのだけれど、どちらが好みか読んだ方には聞いてみたい。

 

 

リトルウィッチアカデミア(角川コミックス版

 漫画です。リトルウィッチアカデミアは漫画版だけで考えてもエースコミックス、ヤングジャンプコミックス、りぼんコミックス版があるのでご注意されたし。

アニメ準拠っていうことで完全なコミカライズかと思ってスルーしようかと思っていたけれど、オリジナルエピソードが含まれているということで購入、実際蓋開けたら殆どオリジナルエピソードでした。設定がアニメ準拠なだけだった。

絵もしっかりリトルウィッチアカデミアしているので面白いです。今後も買っちゃうだろう。

リトルウィッチアカデミア (1) (角川コミックス・エース)

リトルウィッチアカデミア (1) (角川コミックス・エース)

 

 

レトルトパウチ!(4)

 漫画です。「君は淫らな僕の女王」から同作者様を追いかけているのだけれども、結局のところ「君は淫らな~」は原作付きなので、この作者さんについての方向性とはすこしちがうのだろう、と思っておりました。

 クズの本懐のような群像劇の様相を呈してきたので、クズの本懐が好きな人はこっちも読めるはず。最初の設定だけちょっと突飛ですけどもね。

レトルトパウチ! 4 (ヤングジャンプコミックス)

レトルトパウチ! 4 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

・誰も僕を裁けない

 ノベルスです。援交女子校生探偵の上木らいちシリーズ。

 本格ミステリっていう言葉の中身をしっかり考えずにちょいちょいミステリーを読んでいたけれども、この作中でひとつの提示がされていたので勉強になりました。

 ということで、エロミスと言われているこのシリーズですけども、中身はしっかり叙述トリックとミステリーをしているので面白いです。いわゆるエロ描写みたいなのもさっぱりしてるので、色々と描写があるとはいえエロいかというと、色気が強い描写ではないです。

誰も僕を裁けない (講談社ノベルス)

誰も僕を裁けない (講談社ノベルス)

 

 

・双蛇密室

ノベルスです。同じく上木らいちシリーズ。

「そりゃさすがにないでしょ」ということもミステリーにはあるわけですが、前述の本格ミステリについての定義で「ルールが提示される」というのがほぉっと来たのですんなりはいった。というくらいトリックとしてはそんなばかなっていう内容だと思います。(笑)

双蛇密室 (講談社ノベルス)

双蛇密室 (講談社ノベルス)

 

 

・異世界ピクニック

 文庫です。

実際の「ネットロア」をもとに描かれる、ホラー風味のお話。主人公と相棒が異世界を探検して戻ってくる話です。小説にすごく向いているジャンルで、だからネットロアっていうのは文字で語られると思うんですが、やっぱり我々は言語を持ってなにかを認識しているわけで、言語が壊れると認識が壊れる。認識が壊れるというのは異常事態だから怖い。

そんなことをストレートに思わせてくれます。お薦めだけど怖いのが苦手な人は注意。いわゆる「ジャパニーズホラー」に分類していいと思います。

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)

 

 

・メッセージ

映画です。

面白かったのでこれは別枠でお話します。決して一定以上の盛り上がりを見せるようなエンターテイメント作品ではないですが、叙述トリックを映像で見せてくれるというのは、すごいの一言です。

www.message-movie.jp