漫画読みたい期間に入ってきたのか、たくさん買ってたくさん読んでいた。
・私の少年
お姉さんが公園で出会った不憫な男の子の面倒をみるところから人間関係がはじまるお話。おねショタだ、と気楽にいうには人間関係がやや複雑なので、思ったよりもドラマチックな匂いがしていた。手に取ったのは恐らく表紙のデザインが気になってしまったから。表紙で掴まれてしまうことはよくよくある。
「恋は雨上がりのように」の「人間関係面」とかが好きな方はきっと楽しめると思う。
・かぐや様は告らせたい
かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦? 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 赤坂アカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/04/19
- メディア: Kindle版
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こっちは逆に表紙とは全然違う雰囲気だった。ラブコメ、恋愛というよりもギャグ寄り。イケメンの平民と超お嬢様が、お互いにお互いを告らせようと奮闘するお話で、当初はこんなのそんなに長く続けられるのか? と思ったけれど、ひっかきまわし役のキャラもいい仕事をしていて完全にギャグの地位をしっかり確立させてた。ちょろっとラブコメするところがまた結構かわいいのが素晴らしい。積極的に推していきたいシリーズ。
・宇宙のプロフィル
宇宙は怖いもので、生物に対しては巨大すぎる存在だと思わされる一冊。
またこれが全然表紙と雰囲気があってないこと。この表紙からは想像できないくらい「怖い宇宙」が描かれているので、ちょっと不意打ちを喰らった感じ。最近は宇宙に対して気楽な表現の作品はどうにも多い……というか、ロボットものでもなんでも、宇宙空間で死ぬ理由が大体人為とか戦闘とかであることが多くて、いわゆる「一個ケアレスでミスったら即死する空間」である感じ、1人で居てそのまま空間に殺される感じの表現は少ない。
けど、これはとくに対立するでもなんでもなく、宇宙にいて宇宙で死ぬ、そういう話。ファンタジーも含んでいるけれど、これはどちらかといえばホラー寄りのSFだと思う。
・構成/松永きなこ
構成/松永きなこ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)
- 作者: ピエール杉浦,清水しの
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2016/07/12
- メディア: Kindle版
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お仕事モノだと思うのだけれど、1巻ではややドラマ性にかける、というか、自分は根本的に、主人公が頑張っていない/ややヘタレなお話がだめなのかもしれない。主人公がヘタレなことによって、周りの人間とのドラマが生まれるパターンはたぶん定石のひとつなんだと思うんだけど、それ自身が苦手だと言うのは自分の問題なんだと思う、たぶんね。
・恋愛視角化現象
上下巻。同じテーマでさまざまな人間模様を描く短編集。恋愛感情を抱くと角が生える、という設定は上手いの一言。忍ぶれど、恋が角に出るというのはすごくよくできててこれで永遠にお話が創れるんじゃないのというくらい可能性がある。「角が生えることによって恋愛感情がわかってしまうこと」「角が落ちることによって恋愛感情が霧散してしまうこと」「角が生えないことによって恋愛感情ではないと考えること」が、自分と他人両方に起こる。上下巻で終わってしまうにはもったいない。