前回に引き続き超ネタバレですので、3巻まで未見の方は絶対読まないでください。
警告しましたよ!!
(2016/7/12追記してます)
ひきつづき、漫画「ドロップフレーム」が超面白い!
7/1までに分かったことをまとめたのが前回のブログ記事だったのですが。
7/1までは主に4人のメンバーで考察・精査していたんですが、その後さらにメンバーが加わり6人で精査すると、まぁ出てくる出てくる新事実。
ということで、何度読んでも新発見あるぞ、ドロップフレーム。
いっしょうけんめい皆で考えていますが、結論は出ていません。よって事実の羅列と、挙がった仮説や考え方をお伝えしていきます。
■あらたにわかったことと、それが意味することの予測
・撮影している映画のタイトルが変わっている
2巻p6の台本は「~下で」
3巻p6の台本は「あの時計台の上で」
3巻p103の上映映像は「あの時計塔の下で」
→希監督の心変わり? 複数年度撮影説、別作品、別世界線?
・閏子の通う中学校の名前が変わっている
1巻p60で記入している用紙の左上には「~橋中学校」
2巻p76で報道されている学校名は「五ツ星中学校」
→表記ぶれ、実在の学校名を出せなかった?(五橋中学校は実在)閏子とジュンコが別人? 別の学校の別の生徒?
・閏之介は閏子(ジュンコ)遺体の第一発見者のはずだが、1巻p62ではテレビで初めて知ったかのような映像になっている
→テレビで知った閏之介と、第一発見者となった閏之介がいる?
(2016/7/12追記)
・閏之介の自宅の樹木の葉が茂っている/落ちている
1巻p58→落葉。作中日付は暫定8/5
1巻p68→茂っている? 作中日付は暫定8/5
1巻p137→茂っている。作中日付は暫定8/20
2巻p68、p90→茂っている。作中日付は暫定8/15
2巻p107→落葉。作中日付は暫定8/15
→その他、同アングルは表現多数。特に暫定日付8/15ははっきり描き分けられているので要注意。日付が異なっている/よく似た違う世界に来ている。シーンは少ないが蝉の鳴き声の有無もあり。
・暫定10日の映像チェックに暫定20日と思われる映像が混入している
→3巻p102最下のコマは暫定20日の尾行映像のため、暫定10日にデータがあるのはおかしい。なお、1巻の同シーンとは隠れている/セリフを発する場所も異なっている。
・同じシーンでセリフが違う
3巻p84「どっかおかしくない?」
3巻p158「僕どこか変じゃない?」
→この二つのシーンは別の世界/時間
・閏之介が「土屋刑事」の名前を知ったタイミングはない
2巻p169までに閏之介が明確に土屋刑事の名前を知る描写はない
→中3時点、またはここまでの流れで知った可能性はあり
・閏之介のシャッフルリープメモの内容が異なっている
2巻p150の6日のメモと2巻p160ページの6日のメモの内容が異なっている
→少なくとも2種のメモが存在するが、過去/未来改変の結果の可能性もあり
→関連して、そもそもこのメモに関する情報だけでは3巻の「未来の僕はルウと希を救うことに何度も失敗している」は導けない。
・ルウの向日葵の傘が変わっている
1巻p155の傘の柄はT字型、傘は開くと向日葵の模様が透ける
1巻p159の傘の柄はJ字型、傘は開いても向日葵の模様が透けない
関連して、3巻のp165でルウが「ひまわり畑に居るみたい」も同じことを二度言うことになり不自然。3巻のルウは閏之介からプレゼントされた傘をここまでで開いていない。
・ルウの履く下駄が変わっている
1巻p140の下駄は鼻緒が黒、ヒールなし
3巻p176の下駄は鼻緒が白、ヒールあり
→傘/下駄それぞれ、違う世界線、異なるルウの可能性が高い。
・希の自殺関連
2巻p116には遺書が置かれていない
2巻p117は置かれている
土屋刑事は「21時18分」と言うが、2巻p116~119は昼間の描写であり、p118ではハレーションと思われる光りがある。また、8/29は新月で月明かりはない。
→希が飛び降りた時間を土屋刑事が偽ったか、別の世界の話か。
以上が前回のblog以降に発見された情報です。多すぎてくらくらします。
とくに前回いっしょうけんめいまとめた「日付」に関してはほとんどの前提が崩れてしまいました。ひとつの日付と思われる中でも複数の場所/時間を示唆する描写があり、我々が「編集された映像」を同一の日付として見せられている可能性が高くなっています。
その後に出てきたみんなの仮説や考察
・黒枠が怪しい
→同一の時間上と思われる表現でもたびたび紙面が黒枠を使用する。黒枠はその前後とは別の映像だと考えたほうがいいのではないか。
・カールおじさんも死因はシャッフルリープによるものではないか
→3巻p143は、見づらいが下半身が切断されていないか?
・「ディレクターズ・カット」で解決するのではないか。
ハリウッド映画はプロデューサーによって最終的な編集(ファイナル・カット)がなされるが、プロデューサーによって不本意な編集がなされた場合、監督が異なるバージョン(ディレクターズ・カット)を制作する場合がある。
・観測者が観測した「シーン素材」を編集し「オンエア」することで事実が確定する。
何らかの条件で「撮り直し」「シーン上書き」ができるはず。
「目印をつける」ことによって「シーンの順番が確定する」。なぜ燈里は「見失う前に番号をつけて」と助言することができたのか?
望まない結果をもたらすシーンを排除し、最善の結果をもたらす。仲間を増やして協力が必要。
この場合「1ショット」の定義はなにか。観測者の意識が途切れるまで、とすると、スタンガン等は強制的にそれを打ち切るための主人公側の行動によるものかもしれない。
・フレーム外の観測者(=カメラマン)が存在するのではないか。この作品が壮大な「ビンカン選手権」なのではないか。
→前回の仮説にも出た、もう一人の登場人物存在論。刻鍾(こくしょう)の名字の由来は「ビンカン選手権」大仕掛けにおける國生(こくしょう)さゆりから来ているのではないか。
→ってことは、土屋刑事はビンカン王こと土田が由来?
参考:『くりぃむナントカ』/てれびのスキマの『戦うテレビ』 | 人間風車
・ドロップフレーム/シャッフルリープ機能不全論
ドロップフレームの技術的内容と、対象者が一定間隔でスライス切断されること、映画編集にあたり実際にフィルムを「切り刻む」ことの関連があるのではないか。
→ルウ(と、閏子)はドロップフレーム現象により切断された?
シャッフルリープが2名同時に起こったことにより、なんらかの機能不全が生じているのではないか。作中の死亡事故は(希を例外として)全て2名以上の閏日生まれが出会うことで発生している。
・悪意はあるのか、ないのか
別世界線ではルウが輪切りでない方法で死亡する可能性はある。
→特に、閏之介のメモのうちのひとつには「バラバラ遺体である」とは書かれていない。もしバラバラではない遺体のルウが存在したとするならば、死体の状態を確かめてリープ後に犯人に対抗しようとする行為は自然なものとなる。
以上、あらたな視点と考察、分析、予測のまとめでした!
さあ、もう一度通して読みましょう!(笑)
(以下、2016/7/12追記)
・閏之介の部屋に複数のパターンがある
さらに詳しく見た結果、閏之介の部屋は少なくとも3パターンあることがわかりました。
A:目覚し時計の無い部屋 8/4 8/26
→机の左端に置いてある目覚し時計そのものがない部屋。「映画」のポスターのある部屋
B:目覚し時計は月を必ず0を含む2桁で表記し、ピピピピピと鳴る。「映画泥棒」のポスターのある部屋 8/6 8/13 8/27
→8/6、8/27はいずれも時計の曜日が現実とずれている。
C:目覚し時計は月が1桁の場合は1桁で表記し、ピーピーピーと鳴る。「映画」のポスターのある部屋 8/10 8/16
(日付は全て暫定、作中の表現/閏之介のカレンダーメモから類推)
そのほか、8/24に時計の描写がありますが、これは直後に熊によって起こされていることから「この時計は夢なのではないか?」という意見で例外扱いしています。
また、部屋のカレンダーがリングタイプ/画びょう4点留めの場合があり、部屋のパターンはもっとバリエーションがある/分類すべきものではないのかもしません。
そもそも、自分の部屋が細かくとはいえ変化してて、気づかないものでしょうかね?
・留置場の天井エアコンも2パターンある
横線が長いものと短いものの2パターンがあります。2巻111ページと141ページ。