paper-view

ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

ととΘωθの話

思い出話も書きましょかのコーナー。

 

課題図書系音楽サークル「ととΘωθ」なんですけれども。

言いだしの僕の考えは以前このblogで書いた通りですが、それについてもう少し詳しく。

 

ととΘωθのメンバーの話。

ボーカルの硅さんとの出会いは、所属楽団(Gameバンド)に合唱団体(CCM)を招いた事がきっかけでございますが、この時にそんなに硅さん前に出るような場面が無かった。僕の中では「積極的に呑み会に参加してくれて、共演者としての交流を深めてくれていた人」というイメージが中心だった。

そのあたりの意識が変動したのが、硅さんらがペルソナシリーズコピーバンドで出演していたライブなのですが、硅さんらのバンドの直前のグループがレベルが高く、どうやら固定ファンと思われる人々がライブハウスの前方を固めるくらいの団体で「うわーこの後に演奏すんのきついよなぁ……」ということを考えながら観ていました。

が、それに負けず劣らず硅さんらは華のあるライブをしていた。その時にはじめて、自分は硅さんと言う人のソロボーカルを聴いたわけです。そして「もっと演奏会でこの人重用すればいろいろできたかもしれないなぁ」という感想を抱いた。

実際、コンサート以降も硅さんとは漫画の話とかお酒の場面で色々と関わりがあり現在に至るわけですが、こと音楽に関しては共有する場面が殆どなかったわけです。そんな中でようやく「こういうことをやったら面白いのではないか」と思い立ったのが「ととΘωθ」の企画でした。

 

作編曲のちょこさんとの出会いは硅さんよりも以前なのですが、こちらはずっとステージを共にしていて、その過程で作編曲ができることは知っていました。作成した音源もきいたことがあって、実力があるんだということを知っていました。

別の企画で音楽をお願いしていて、それはまだ実現に至ってはいないのですが、音楽っていうのは曲それぞれでも作品として成立しやすい利点があるので、ちょこさんの曲を聴きながら「これって単発でリリースしても成立しちゃうものなんだよなぁ」とぼんやり思っていた。

よって、実はその企画を共にすることのほかに「ちょこさんの曲を何らかの前提を乗せてリリースすることができないか」ということが頭の片隅にはあった。

 

なので、成立は一年前なんですけど、自分のイメージとしてはもっともっと前からの話で「この人たちを誘おう、何かを思いついたら」ということを考えたのは2~3年くらい前からなんです、実はね。

 

ととΘωθのコンセプトの話。

課題図書系音楽サークル、というのはぽこっと頭の中で思い浮かんだフレーズなんですが、端的に表しているのと、たぶん同ジャンルはそんなにメジャーではないと思うので、けっこう気に入っています。

たとえばいい漫画、いいアニメ、いい小説、いい映画というものがリリースされるとたくさんの「感想文、レビュー」だったり「応援イラスト」みたいなものが出てくるわけなんですけれど、自分の知る限り「感想楽曲」だったり「感想ソング」っていうのはあんまり見ない。即興性が薄いからだろうか。

そういうものももっとあってもいいじゃない。どこぞの民族は愛を伝えるときにオリジナルソングを作るときく。素晴らしい作品に対する歌を歌うことがなんと素晴らしいことか。

一次創作と二次創作のあいだみたいでなんとも変な感じではございますが、うまいこと転がしていければいいなぁ、と思っています。

 

ととΘωθの名前の話。

「ととΘωθ」という名前は結構気に入っておりまして。

漫画というか、書物に絡めたいと思っていたところで思いついたのですが、僕は理屈を詰め込むのが好きなので、受け手が気づくか気づかないかに関わらず結構いろんなことを入れて、つまり入れることが多くなったほどテンションが上がる。

だってそうすると呑み会のときとかに「実はこういうことがあってさ~」ってネタバレ自己顕示欲スパークするの楽しいじゃないですか。

こういう名前を考えるときに、語感、採用した文字が含む意味、字の形状のデザイン、そこらへんが全部うまいこといくってのはほとんどない。それを詰め込むことができたので、愛着あります。

webサイトには特段明言して載せてませんが「とと」そのものもいちおう遊んでまして、左側の「と」を反転して書物を持つ手みたいに見せるということができます。M3のサークルカットはゆたにお願いしてそういうふうに描いてもらってます。

 

f:id:ksk_piyo:20151017113106p:plain

ということで、実は長い間けっこういろいろ考えてたんだよ、というお話でした。ジャケットが届いたら記念すべき初CDはほぼ完成です。長かったー!