paper-view

ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

デレマス見ながら考えてた、アイドルと物語の今とこれからのまとまらない話

アイドルにも声優にもそんなに詳しくないんですけども。色々あって「アニマス」「ラブライブ」「デレマス」はここまで本編と映画を観てきている、という程度でそこらへんの流れをみてます。

あと、友人がAKB48(とか)にハマってて、なるほどアイドルと、アイドルを推すっていうのはそれ自体がその人物を主人公とした物語を吸収することであり、そしてそれに参加することなんだな、というのが自分のアイドルに対する理解となりました。

 

昔(90年代? もっと前?)からアイドル声優みたいなものはあったと思うし、声優とアイドルの結びつきは歴史が長そう。そして深そう。なので自分が何についてどの程度しっているかというと非常に浅い知識で感覚印象を述べるっちゅう話になるんですけど。

ラブライブ!」が出て、声優とキャラクターの結びつきというか、オーバーラップを強く深くした展開を観たときに「どちらがプライマリーなのか」が自分の中でわからなくなってしまったのです。わからなくなったからこそ、あの展開の仕方ってすごいな、パラダイムシフトだなって思ったわけで。

今までは、画面の中では キャラクター>声優 で、画面の外、声優が出てくるイベントごとなんかでは 声優>キャラクター という「現実味の比」ってはっきりしていたと思うのです。アイドル声優は、声優だけどアイドルとして活動しているときは必ずしもそのキャラクターを背負っていなくて、声優は声優として成り立っていて、というような感じ。

けども、架空のキャラクターがどんどん現実味を帯びていくことで、現実のイベントにおいてもキャラクター=声優、またはキャラクター>声優くらいのところまでずんずん来ている。

アイドルマスター」とか(あと「マクロス」とかもそうなんだろうけど)は特に、その劇中ライブシーンがイベントでもそのまま活きるわけで、物語が現実のステージとオーバーラップしてく。

 

んで、デレマスのアニメをテレビで見ていると、CMでアイドル声優かなにかのユニットが「アイドルらしく」歌っているわけです。んでデレマスをみる。と、思うのです。「さっきのグループの人たちの物語は何かの作品とリンクしてるんだろうか? そして誰が担うんだろう?」みたいなことを。

アイマスのライブをみているときに、少なくとも僕はアイマスのキャラクターと、ライブで歌っている声優とは切り分けてみることができていて、これは「声優のライブなんだ」ということを自覚していたわけです。

ラブライブのライブをみているときは、この人たちは声優だけれど、でも同時にキャラクターでもあって「キャラのライブなのか、声優のライブなのか」がとても曖昧になったなということを自覚したわけです。

これが進むと、たとえばデレマスのライブがあったとして、それはもう「デレマスの世界のお話」としか見れないような、そういうことが自分の中で起こるんじゃないのかなぁ、ということをちょっと思ったわけです。

 

そうすると。そもそも声を当てている声優さんたちの、その自身の物語は、背後に一歩退くことになる。いや、実際に考えると声優(とか、俳優業は本来すべからくそうだけど)っていうのはそういう職業だからそれが通常なのかもしれないけれど、今までとはずいぶん、観ているものが変わりそうだなと思うのでした。

 

「アイドル」って、そういう成長・成功物語の担い手で、だけどそれはどんどん、二次元アイドルの「キャラクター」がになうようになって、その時にこれまで「アイドル」だった「アイドル声優」が「声優」に特化していく。そういうことが起こっているのかなぁ、ということを感じたのでした。

 

けどなぁ。コトはそんなに簡単ではないんだろうなと思うのです。この件、声優とアイドルとアニメに強い人ともっとお話をしたい。