最近読んだものまとめて。
戯言シリーズおよびその直接の関連作品以外の西尾氏作品を殆ど読んでおらず、特に物語シリーズなんかはさっぱりで、久しぶりの西尾氏作品となりました。
……こんなに情報量が少なかったっけっか。
中身は大きく二つのお話が入っているんですが、それぞれで起こることを出来事の数で考えてみるとこれがものすごく量が少ない。
それでいて情景描写が多いわけではないので、つまり何かというと会話部分がものすごく多いってことだと思います。
たとえば同程度のページ量で「○○○○○○○○殺人事件」が最近読んだ同社の本なんですが、これを出来事の数で考えると、数倍の情報量があると思う。
どちらがいいってことはないんですけど、さすがに冗長、と思った一本でした。まだ続刊ありの様子。
4巻めっちゃつらい。
先日「姫と呼ばないで」も読んだんですけど、自分としてはこちらの方が精神的にズドンと来るものがあります。
コメディである「姫と呼ばないで」とちがってタイトルのとおり「コンプレックス」を重大に描いていこうとするので、重さが違います。さらに、この本からは主人公がだんだんと精神的に強くなっていくので、襲い来る事件もどんどん重たくなっていくなっていってる。
でも、この作品が書きたかったのってこういうことだと思うんですよね。
なお、主人公は僕より年下です。今後どういう気分になるのかが本当に怖いやら、楽しみやら。
この作家の作品は何からブレイクしたんだっけ、ニッケルオデオンか……? とか思っていました。通して同じ設定で書かれた作品だったけど、振り返ってみると基本的にはオムニバスだし、通した話はたたまれたのかと言うとそうでもなかった。
しかしこういう不条理感の絶妙さですよね。ここをアクセル踏み込んでいくとG=ヒコロウ先生みたいな感じになっていくわけだけど、あれは時速がかなり早いしね。
wikipediaで調べると「スーサイド・パラベラム」しか今の連載はないんだろうか。しばらく次の単行本はないのかなぁ。
思った以上に実践的な内容で、なるほどな、と思う一方、簡単に書くけど、これって表現したいことに対して実践していくのはめちゃくちゃ難しいことだよな、とも思ったりしまして。荒木先生という方は「週刊少年ジャンプ」という現場で戦ってきたのだ、という変数は考えたほうがいいんだろうなと思いました。
いっぽうで荒木先生の作品を例にとって説明をするあたり、したたかというか、まんまと術中にはまっている感じがしてニヤリともしました。結局岸部露伴の単行本もう一回見ちゃったもの。
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これはゲームです。たぶんXboxとかではダウンロードできるのかな。最近はこういうインディーゲームがたくさん出ていると思うんですけども、なにぶんそういう情報を得ることができるのが「いいでん!」くらいしか思い浮かばなくて、そういうポータルサイトってないかなぁ、と思っている次第。インディーゲームっていうと玉石混交になっちゃって、紹介する/しないの判断が難しいのだろうか。
あ、このゲームについてはアクションパズルで、十字キーで左右への自機の左右への開店が、スーファミで言えばABXYのボタンそれぞれを使って自機である四角い箱の各辺を「伸ばす(飛び出させる?)」という動作ができます。
ジャンプしようとする場合には、地面と接している辺を伸ばすことによって反動でジャンプする感じ。
ボタンを押しっぱなしにすれば伸ばしっぱなしになりますので、そのまま回転すれば棒状になった自機がそのまま回転していきます。
……映像探して観てもらったほうがはやいかもわかんない。
そんな特徴をもった自機を操ってゴールを目指していくゲームです。一回のクリアは数時間くらいでどうにかなりましたが、全ルートクリアするのは結構大変そう。海腹川背とか好きな人はハマれるのではと思います。