非電源ゲームなんかでブラフをかますようになると、幽遊白書のあのセリフが身に染みます。
そうです。みなさんご存じ。
「切り札は先に見せるな」
「見せるなら更に奥の手を持て」
ついでに
「バカかお前、人質は無事だから意味があるんだ」
どちらも知将、妖狐蔵馬のお言葉。
つまり交渉ごとについて、選択権が相手にある場合、相手に選ばせる二案はどちらも自分にとって利するものでなくてはならない。
もしくは二案があるように見えるけれど、実質的には一案しか選べない状態に陥らせておかなくてはならない。
よって、選ぶ側が陥りやすいのが「どちらが自分に利するか?」という誤解なのだと思います。
ここで必要な思考ベクトルは「自分に利するのはどちらか?」よりも「相手の狙いは何か?」なのです。
それに乗るか? それともそるか? そこでようやく「自分に利するのはどちらか」を考える段階にたどり着くわけです。
という考えで読んでいくと、幽遊白書、というよりも冨樫先生の漫画はそういう思考で作られた交渉が多くて、そのあたりが面白いと思います。