・『花鬼扉の境目屋さん(2)』オイカワマコ
妖怪が人間界に溶け込めるよう、世話を焼く「境目屋」の視点で描かれる、妖怪と人間の共生モノです。泣かせられる「イイお話」がオムニバスで収録されているタイプの漫画で、妖怪ごとにエピソードが描かれていきます。
今回は「百々目鬼」という女性の妖怪と「雷獣」という男性の妖怪の話がメイン。
前者は、すでに人間に化けるのが上手にもかかわらず、人間社会と自分の心に悩み「妖怪の姿で泣く」姿がとてもかわいいので必見です。
後者は若干話の流れのご都合が気になるも、それでもやっぱりまっすぐな純粋少年の姿にぐっときます。今後も注目のシリーズ。
ようやく! 背景となるストーリーが少しずつ明かされてきました!
これで安心して読んでいくことができそうです。キャラクターについても、誰を見ていけばいいのか、少しずつ理解が進んでいきます。
ひっくり返すと第一巻は「誰が主人公なのか?」がよくわからないのがネックだったのですが、それがはっきりするようになり、また主人公たちの置かれた境遇も明らかになります。
ここからどう進んでいくのかわくわくです。ひっじょーにアフタヌーンぽいなと思います。最初はもっとビームっぽくなるかと思っていたのに。