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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

紀文の気分 ~豆乳飲料研究委員会~(2009/11/14 過去記事サルベージ)

アイドルマスターシンデレラガールズの関係で豆乳が盛り上がっていたので「そういや昔豆乳のレビュー記事書いたな……」と思ってHDDを掘ったら出てきたのでまるっとサルベージです。

美味しいですよ紀文の豆乳。

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思い出していただきたい。 コンビニエンスストアのパック飲料コーナーを。

緑色の飲料があったはずだ。 爽健美茶ではない。 そう それは豆乳。

そしてさらに思い出してほしい。 その隣に、さらに違う飲み物がなかっただろうか?

そう、それが紀文の豆乳飲料である。 さて、この紀文の豆乳飲料、 実はかなりの種類があるのをご存じだろうか。 ご存じない方は公式ウェブサイトをご覧いただくといい。 少し気合いの入ったスーパーとかでは多数置かれているが、 普通のコンビニエンスストアではせいぜい2、3種しか置かれていない。

今回は、これらを出来る限りの種類飲み、レビューしてみたいと思う。 というわけで、男4人が紀文豆乳飲料を飲みまくる会 「第一回紀文豆乳飲料研究委員会」 を開催したわけである。

 

集められたフレーバーは実に11+プレーンの12種。

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そうそうたるメンバーである。 ちなみに二段目のひな壇であるが… なんと、豆乳飲料で作られているのである! うんざりしそうだ!

ちなみに、断っておくがメンバーに 紀文の社員は含まれていない。

基本ルール。

飲むときの掛け声:「豆乳を投入!」

豆乳度と○○度(それぞれの品名の味の調査)をそれぞれ評価する

一杯飲むごとにプレーン豆乳を投入し、コップと口を洗う。

基本として、プレーンの豆乳飲料(緑のやつ)は豆乳度が高いはずなので プレーン豆乳 豆乳度:★★★★★ と評価。これが基本評価となる。

乳飲料は1本あたり200ml。四人で分けても、12種類なら 一人当たり50ml×12=600ml飲む計算である。 どう考えても、飲みすぎである。

飲む順番はフリーソフト「抽選王」で決定した。 以下その順番でレビューは進んでいく。

 

1.いちご

メンバーの「いちごとか甘い奴は最後のほうがいいよね」 という希望を見事に裏切った一本。 飲んだ時からいきなり豆乳を見失い戸惑う会員たち。 そしていちごとも何かが決定的に違うのである。 結果導き出された評価は以下。

豆乳度:★

いちご度:★★★

いちごキャンディー度:★★★★★

 

コメント。

・いちごキャンディーを溶かした感じ

耳鼻咽喉科でもらった飴を思い出した。

 

2.焼きいも

乳飲料を世に知らしめた話題作と言っていいだろう。 このどう考えてもB級飲料ながら「なんか飲める」「確かに芋」 というこの一本は、おもに某大学の生協で以外にも好評だった。 しかし、焼き芋独特の皮の香ばしさが感じられないことから メンバーの評価は以下のようになった。

豆乳度:★

焼き芋度:★★

スイートポテト度:★★★★★

 

コメントは

・匂いがもう芋

である。

鼻を近づけると完璧に芋の匂いがする。

 

3、バナナ

比較的「普通」と思われているのではないだろうか。 コンビニでもよく見るタイプの一本である。 そしてこの一本は以外にも「豆乳っぽさ」が残っている。 しかし、バナナそのものの味かというと、果物とはまた異なる。 よって評価は以下のようになった。

豆乳度:★★★

バナナ度:★★★

混ざっていないバナナシェイク度:★★★★★

 

コメント

・甘い

・あとから豆乳が帰ってくる

 

この「後から豆乳が帰ってくる」というのは、 最初の口当たりはバナナ味だが、後味で急激に豆乳が その味を主張し始める現象をさす。 これについて、我々は協議の結果 「豆乳二段返し」という名をつけた。 ちなみにおしくも選外の次点は「ブーメラン効果」である。

ここまでで「いま1/4だよー^^」という会員の言葉により まだ1/4で既にダメージをうけつつあった会員は激萎え。 しかしまだ作業は続くのである。

 

4、フルーツミックス

一同、「風呂上がりのフルーツ牛乳」を想像していたのだが、 しかし何かが決定的に違った。それはオレンジやパインの酸味度である。 一見「なんかよう判らん味」なのだが、しっかり味わうことで 酸味がかなりあることに気づく。 そして豆乳が見当たらない。 この豆乳が見当たらないことは 「豆乳どこいった?」「豆乳居るか?」と 今後にわたって会員を苦しめることとなった。

評価。

豆乳度:★

オレンジ度+パイン度:★★★★★

 

コメント。

・ヤクルトの底辺(底の部分という意味

・酸味が強い(フルーツ牛乳とは違う

確かに、何かのどの奥に残るものがあった。

 

5.ココア

「そろそろコーヒーとかいきたいなぁ」という会員の言葉を 見事に裏切った一本である。

 

評価。

豆乳度:★★

ココア度:★★

溶けたチョコアイス度:★★★★★

つまりココアというよりもチョコに近いイメージなのである。 パッケージを変えて「チョコ」って言われても判らないと思う。 この一本も豆乳の味は見えないと思いきや、 しかしどこかでふっと顔を出すものがあった。

 

よってコメントでは

・豆乳は這い寄っている

という評価が下された。 「豆乳は一段ずつ階段を上っている」 「一段ずつ電話で報告している」 など、まるで妖怪もしくは都市伝説のような評価を下されている豆乳。 なお、このあたりで会員のうち 「よくわかってないまま参加した」2名が脱落。 豆乳に対して深いトラウマを残す結果となった。 罪つくりな企画である。

 

6.マロン

この一本に関しては、なぜか紀文サイトで見つけることができなかった。 (11/13現在)すなわち隠しキャラか、または季節限定である。 評価は「豆乳も見えないし栗ともなんか違う」である。 そして結果、我々の評価はこうなった。

 

豆乳度:★

マロン度:★

キャラメル度:★★★★

モンブラン度:★★★★★

つまりモンブランっぽい味だが、どこかに強いキャラメル感を 感じたという結果になった。これについてはパッケージに モンブラン風味であることは伝えられているので、 結果としてはしっかりしているということになる。

 

コメント。

・甘い

つまり、もうだいぶグロッキーなのである。 しかし。 今折り返したところである。 書いている僕もつらいのである。

 

7.紅茶

なんとご丁寧にも「アールグレイ」とうたわれているチャレンジングな商品である。 飲んだ結果「豆乳を抜いて飲みたい」というほどにしっかりとアールグレイの味がしていた。 評価。

豆乳度:★★

紅茶度:★★★★

 

コメント。

・しっかりアールグレイの味がしてる ・

でも後味は豆乳!

そろそろ豆乳の味がしていることに驚く我々である。

 

8.爽香杏仁(さわやかあんにん)

爽香杏仁は、筆者が豆乳飲料に目覚めたきっかけともなった ある意味自分としては至高の豆乳飲料である。 というか、僕は杏仁豆腐が基本的に好きなのである。 こちらも豆乳の姿は見えなかった。 しかし杏仁豆腐は非常に強く主張していた。 このままカンテンにしたかった。 杏仁豆腐食べたい。

 

豆乳度:★

杏仁度:★★★★

イチゴを抜いたドクターペッパー度:★★★★

ここで異例の評価が出たのは、 つまり「人工的」な味がしていたためである。 そして「ドクターペッパーからイチゴ味を抜くと杏仁豆腐」という 謎の新情報は完全に我々の評価を狂わせたと言っていい。

 

コメント。

・人工物っぽい

・さわやかではない

そろそろ紀文に怒られそうである。

 

9.麦芽コーヒー

そしてついに現れた麦芽コーヒー。 こちらもコンビニで見つけやすい一本である。 会員の間では「麦芽ってなに?」という会話が見られたが とりあえず飲んでからの話なのである。 評価。

豆乳度:★★★

コーヒー度:★★

麦芽?度:★★★★

つまり何となくコーヒーではないが、しかし確かに豆乳で、 あと一個ある味がなんかよくわからん、という感じなのである。 これ麦芽なの?

 

コメントも当然このように。

・結構苦い

・この味は何なんだ? これが麦芽

・そもそも麦芽ってなに?

 

10.黒ごま

このころ、前述のダウン会員も徐々に復活してきて 「ちょっとだけ注いで」とかわけの判らないことを言っていたが、 ここにきて我々は未知のゾーンに突入している。 まずは評価を見ていただきたい。

 

豆乳度:★★★★★

ごま度:★★★★★

つまり完全に豆乳とゴマからきていることが判る味なのである。 これまで豆乳か、もしくはイチゴ、バナナなどの味か、 どちらかに偏っていたものが、ここにきて両立を見せるという 未曾有の事態が訪れたのである。 「どちらも豆なのに」「そもそもなぜ豆に豆を混ぜる」 と議論が交わされたが、つまるところ

・水と油

・のどに絡まる

・豆乳にゴマペースト

・豆乳とごまの二列縦隊

という評価におさまった。 お互いがお互いを思いやり、それぞれの味が両立する。 これはこれで、美しい調和の姿なのである。 そしてついに最後にたどりつく。

 

11.抹茶

なぜ最後に抹茶なのか、それは抽選王の気まぐれにすぎない。 我々の評価は「なんか抹茶とは言いたくない」 と、パッケージにも歌われている黒糖について 「確かに黒糖っぽい」という評価であった。よって

豆乳度:★★

抹茶度:★★★

(安い) 黒蜜度:★★

という評価になったが、ここで大変な事実が発覚した。 味が「抹茶→黒蜜→豆乳」 と順番に入れ替わるように感じられるのである。

コメントでは

・抹茶の味に違和感を感じるとすぐに黒蜜、最後に残るのが豆乳

となり、この未曾有の連続攻撃には 「ジェットストリームアタック」 という名前がつけられた。

 

以上を持って、約2400円の私費を豆乳…いや投入した 我々の研究は終わりを迎えた。 もう若干濁った色の飲み物すら見たくないし、 いくつかの残った飲料のことも考えたくはなくなっていた。 もうイソフラボンという言葉だけでもいやだ。 結局、その後スマブラして帰った。

 

最後に、審査員のベストオブ豆乳を発表しよう。 ・いちご ・焼きイモ ・プレーン ・杏仁 以上である。参考になっただろうか。 飲むときは一本ずつ購入されることをお薦めする。 以上で第一回豆乳飲料研究委員会の幕を閉じたい。