今年もシンデレラガール総選挙がやってきたらしい。
飛び交う情報を見ながらぼんやりと考えていたのでそれをメモっておくんですけども、この話たぶんここから先で立ち位置をちゃんと決めなきゃわけがわからなくなるので、先に整理しておくことにします。
これを書いてる人について。
モバゲー版シンデレラガールズは何かあったときにしか起動しません。2018年度は総選挙のあいだにログインボーナスで投票権を得て使うのと、蒸機公演のストーリーを見るためにしか使いませんでした。
スターライトステージはここ一年くらいはゆるゆると。以前はmaster全曲フルコンするぞ、イベントはSR各種ゲットだ、くらいに思っていたけれど、今は営業でイベントSR両方取れればいいや、たまにイベント曲も遊ぼうかな、というくらいで、手に入れたけど親愛度が上がり切ってないアイドルが大量に残っています。
シンデレラガールズ劇場のアニメは観てる。漫画もだいたい読んでる。ライブは気になったのだけちょこちょこ。
二次創作でよくブルーナポレオンの話書いてる。同人誌を作ったり、SSのオンラインイベントに参加したり主催したり。
これから書く「立場」について。
総選挙を軸に「受け身の参加者」の立場で「積極的なプロデューサーがこういうことしてくれたらいいのに」という観点で「総選挙」について書いてみます。これから書くことは「なんて他力本願なんだろう」ということなんです。
ただ、情報の発信者、受信者の双方に利益があることが書ければいいなと思って書いています。
なんでそういうことをしようと思ったのか。
興味のあるキャラはおおかた声がついていることもあって、2018年度を受け身なプロデューサーとして過ごしていたんですが、自分がいろいろ観測していた範囲では全然情報量が増えてませんでした。情報量が増えてこないってことは、自分の投票行動は去年と同じってことで、つまり自分から見える範囲の人がしていた選挙活動は選挙活動としては成功してなかったんじゃない、という風に感じてしまったからです。
情報量が増えるってどういうことですか。
ここでは「投票に繋がる」ことを考えてます。なので、いくらキャラクターのイラストを大量に観ても投票行動に繋がらなければ情報量は増えなかったものとします。
このままでいいのか選挙活動
タイムラインで観ている選挙活動の多くは、このキャラクターがいいぞー、投票してください! みたいな感じで、キャラクターの画像やイラストを描いたりそれをRTしたりなんですけど、それ、本当に有効手なんでしょうか。
これを「やる」のか「やらない」のかという二軸で語ればそりゃ「やる」になるんだと思うんです。しかし「RTをする」のもリソースは喰ってると思うんです。RTをする人も、RTを見る人も。有限のリソースの使い方はそれでいいのか。やるだけやって空転だけしてないか。
ちょうど地方選挙が活発な時期なんですけども、世の中の選挙を見てて、単純にその候補者の画像がいっぱい流れてきて好感を持ったり、投票しようとしたりするか。しないと思うんですよね。
いや、そりゃアイドルと政治家じゃ違うだろう、ってなるとは思うんですけど、じゃあ「誰に向かって選挙活動をするのか」って考えてみたらどうなるか。
A既に担当アイドルが居て、投票行動するユーザーから票を得る
B既に担当アイドルが居て、投票行動しないユーザーから票を得る
C担当アイドルが居ないけど、投票行動はするユーザーから票を得る
D担当アイドルが居ないし、投票行動もしないユーザーから票を得る
Eシンデレラガールズに興味ないひとをユーザーにして票を取る
たとえば大量に回ってくる画像のRTなんかはどこに刺そうとしているのか。Cあたりでしょうか? Cってそんなに数居るんでしょうか?
なんで投票をするのか、というと「メリット」があって、それを享受できる見込みがあるか、もしくは享受できたから投票するのだと思うんです。言ってしまえば誰かをシンデレラガールにしたい、選挙上位に入れたいと思う誰かだってその活動自体か、もしくはキャラ愛を味わえる「メリット」があるわけだから「メリット」に添わなくてはいけないと思う。
なんもしなくても湯水のごとくTLを通り抜けていく画像が何枚か増えるのって、メリットたりえるのか。
もって明確に
「今まで投票していなかった人が投票する」→B・Dから票を貰う
「新たにシンデレラガールズのユーザーになってもらう」→Eから票を貰う
をしないと、空転なんじゃないの? と思ってしまうんです。ということでB・D・E層へのメリットを考えていきます。
メリットって何だろう
アイドルにおける総選挙への投票は「そのアイドルのリアルタイムなストーリーへの参加」だと思ってます。AKB48をはじめとする現実のアイドルもそうじゃないでしょうか。インタラクティブな、変化あるコンテンツの一部に自分自身もなること。二次元アイドルで言えばミリオンライブは投票の結果、そのキャラクターでお話ができる、ということをやってた。ということでそういう観点で更に掘っていきます。
話が増えてない
去年のシンデレラガールズ総選挙のお話は「7回だから安部菜々がシンデレラガールになれるか、それともニュージェネで唯一シンデレラガールになってない本田未央がシンデレラガールになるか」でした。
今回はいまのところ「ニュージェネで唯一シンデレラガールになってない本田未央がシンデレラガールになるか」だけです。
いやそれお前の観察範囲が狭いだけじゃねってなると思うんですよね。そうです、自分は今「観察範囲が狭い人」の話をしてます。でも多くの人は自分よりもっと観察範囲狭いと思うんです。
いやいやお話もっとあるじゃんさっきあんた蒸機公演読んだって言ったでしょ。ここでご注意いただきたいんですが「蒸機公演」ってもう終わった話なんです。もっと言うとTLに現れるほぼすべてのシンデレラガールズに関わる情報が「過去の情報」なんです。
ご新規の方にとっては、過去のお話はどれだけその想い出が良くっても過去の情報です。リアルタイムで享受できない以上、それをもとに投票しよう! とはなりにくいと思うんです。投票したところで過去ですから。
現実のアイドルなら、どのアイドルもリアルタイムで活動しているので、常に「今」の情報が増える機会に居ることができるんですけど、架空のアイドルはそうはいかない。シンデレラガールズではどのプラットフォームにどのアイドルが出るかをユーザー側からはコントロールできないので「今」参加できるコンテンツがあるとは限らない。
じゃあお話を作ればいいんじゃないの。
既に発表されたものが全て過去であり、いつ新しいお話が出てくるかわからないのであれば、各アイドルのプロデューサー側で新しいお話を作っていくしかないと思うんです。それは物語を書け、ってんじゃなくて、ユーザー、もしくはこれからユーザーになる人が「今」参加できる何か動的なコンテンツが必要なんだと思うんですよ。
熱心なプロデューサーさんが何らかの理由でそのアイドルに熱を挙げるのは判る。でももうその原体験を他の人は同じ方法で追っかけることは不可能なんです。過去だから。だから同じアイドルを担当してもらうには「今」しかない。「今」動いてるものが欲しいんです。
と、いうことを考えていたのでした。
誰かの参考になれば。