感想にはネタバレをできるだけ含まないようにします、たぶん……
思いついた順です。
<漫画>
・姉なるもの
同名の成年向け同人誌の全年齢版コミックスで作者の人が同じかな。なんどか表紙を見て我慢してたんですが結局心の防御力が下がっていた時に買ってしまいました。クトゥルフ系の神が少年の願いで「姉」となり同居生活が始まる話です。
目にハートが入る状態異常描写がふつうに入ってきて、とはいえもとが成年向けだと思えばこれはこれでかな、と思うところ。絵はとても美しいです。
一巻ではまだシチュエーション中心でお話の進む様子は少なく、これからの展開を見ていきたいところ。
・ラパス・テーマパーク(3)
ドロップフレームに比べてずっと扇情的な絵が多いんですが、これは作者さんの趣味なのか。でも過去作をざっと眺めてもあまり、必要以上にお色気を出していたことがないように思うので、ドロップフレームの件が影を落としていなければいいなぁ、などとちらっと考えてしまったのでした。
GANTZなどの、異世界に飛ばされたあとのデスゲーム的な本作は徐々に各キャラクターの立ち位置が明らかになっていって、これもここからどう展開するのかが楽しみです。
・ゴールデンゴールド(2巻まで)
離島で生活している人々のところに「福の神」が現れ、人とお金の動きが活発になり、島の生活に変化が訪れていく、という話。とはいえ経済活況やったー! というものではなく、福の神の正体もつかめず、悲喜こもごももあり、雰囲気は「世にも奇妙な物語」に近い。ぞくぞくします。続きが気になります。
・とんがり帽子のアトリエ
いまのところ、今年一番期待している漫画。少女が魔法使いに憧れ、事件をきっかけに魔法使いになるお話なのです。各種メディアではコマが繋がる演出が話題ですが、読んでて感動したのは、第四話で提示された苦難への、これまでの伏線を踏まえた鮮やかな問題解決。それに画力が付随するのだからすばらしい。読んでいてワクワクする漫画です。一押し。
・響~小説家になる方法~(4巻まで)
少女「響」が出版社に送った小説が編集者の目に留まり……と書くと平凡だけれども、この響は恐ろしい人格をしているし、応募原稿は連絡先とかがないから編集者がなかなか響にたどり着けないし……とドラマ作りがされている。いわゆる「フーテンの寅さん」とか「こち亀」みたいに、主人公が破天荒で周りが振り回されたりするようなハラハラ感だと思うと一端を説明することができるかもしれない。
けどもいわゆる「文学」ジャンルの退廃的な感じ、作家と自殺、書くことと人生、文芸という衰退ジャンル、となにかと暗い話が多い。
読んでいて「G戦場ヘヴンズドア」の中での「人格」が重要ということを思い出し、あの作品の中の編集者は、作者の漫画が面白くても、一緒に仕事をやりたいと思わないとだめ、というようなことを言っていて、この響という主人公はその場合確実に仕事を一緒にしたくはないような人物。(笑)
ハラハラするので続きは読むと思います。
すべてがネタバレに繋がってしまうので何も書けない……けども、いまのところこれが今年の二推しとなると思います。まずは読んでみるとよいでしょう。
ジャンプコミックスということでどうしても不安に思ってしまうのが「デスノート」ではないけれど、延命か? と思うような展開が続いてしまったりしないか、ということ。週刊のジャンプで面白い作品が出たときのジレンマですね。
・ファイアパンチ(4)
まだkindle版にはなっていない様子。世界設定が少しずつ広がってきた。四巻最後の「動機」は皆さん肯定と否定とあると思いますが、どちらでしょう。僕は肯定です。全体に通じるテーマは、まだ揺れている感じがするけど、どこに落ち着くのだろうか。
・ゴブリンスレイヤー(2巻まで)
ゴブリンだけを執拗に倒す傭兵のお話。原作小説ありのようです。グラブル関連というわけではない。ファイナルファンタジーに慣れた世代としてはゴブリンというと雑魚キャラのイメージがあるけれど、その恐ろしさのようなものを最初にきちんと描いているところがよいです。 たしかに、人型で、人類とは違う言語や常識を持っている存在はもっと脅威たりえるはずなんだよなぁ、統率するし。
ゴブリンスレイヤー 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
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- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2016/09/13
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ゴブリンスレイヤー 2巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
- 作者: 蝸牛くも(GA文庫/SBクリエイティブ刊),黒瀬浩介,神奈月昇
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/02/25
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・オッドマン11
道満晴明さんの新刊だけど、これ自体は成年コミック誌で長いこと掲載され続けていたわけで、そう考えると新作というのはちょっと違うかもしれない。独特の自由な世界観、道満晴明成分を吸収するのに十分でしょう。成年コミック要素はまったくないでもないですが、気にするほどではなかったかな。
男の子が女の子「高木さん」にからかわれ続け、男の子はなんとか高木さんをからかってやろうとする、結果いちゃいちゃし続けるという話。読者の視点は男の子に追従するわけだけれども、途中で高木さんとのいちゃいちゃが始まって急において行かれる感じになってしまう。と思いきや5巻ではついに我々読者がからかわれますので楽しみましょう。
からかい上手の高木さん(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
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<ゲーム>
・ニューダンガンロンパV3
多くは語りませんがとっても楽しみましたし楽しんでいます。これについのネタバレありのお話は別途また書きましょう。このシリーズで思うのは、シリーズものを作るときに、前作が常に問題になると思うんですけども、それのど真ん中を通っていること。その決断がすごいよね、というお話。
ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 - PS Vita
- 出版社/メーカー: スパイク・チュンソフト
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さっそくニンテンドーSwitchを買ったぞ! ということで、みんなで遊んでみました。
これがまぁ楽しいこと! 遊んだ環境は宅呑みです。宅呑みや貸切パーティのようにほかの人を気にする必要のない環境では非常に楽しめるツールと言えるでしょう。合宿だったり、ケータリングでのパーティーだったり。
ジョイコンを使ったミニゲームが多数収録されていますが、ゲーム自体はモニターを見なくても成立するようになっていて、かつ多人数まで対応しており、さっすが任天堂! という作りです。特にジョイコンを持って、箱の中にいくつのボールが入っているかを当てるゲームは技術力にも同時に感服。この機能、このゲーム以上に活かされるときが来るのだろうか。
1-2-Switch(ワンツースイッチ)|オンラインコード版
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<映画>
・虐殺器官
こんな話だったっけか、いやこんな話だったな……と思いながら鑑賞。結末は覚えていたのですが。ほかの方が「説教臭い」と話していて、確かにスカッ! とするようなエンタメじゃないし、MGSの小島監督との関係を見ても社会派だし、TOHOシネマズみたいな大きな映画館で観るような映画だろうか、というと確かに、そうではないのかもしれない。
単純に映像化してしまうとどうしてもMGS4に似てしまうところが悩みで、かつスネークのように既にキャラクターが立っているわけではない。技術と人体との精神的部分を細かく描写できる小説媒体あることに大きな意味がある作品だったのかもしれないです。
テーマ曲がsupercellだったのはかっこよかったけど、せっかくなら陰鬱な感じの洋楽でもっとMGSっぽくしてニヤニヤしながら帰りたかった。(笑)
<舞台>
・スーパーダンガンロンパ2THE STAGE
ダンガンロンパ2の舞台版。舞台でダンガンロンパをどう再現するのか! はGAMEバンド活動的にも気になるところ。1よりもパワーアップした学級裁判シーンのステージギミックが楽しい。ストーリーは全部網羅できないのは仕方がない! ゲームをやってから観るべき舞台でしょう。役者はとくに十神と花村の役者が完璧な再現度。一方で狛枝の演技も迫っており、役者さんまじスゲー、と思っちゃう一本でした。