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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

映画「この世界の片隅に」を観てきた話

先日「この世界の片隅に」を観てきました。ネタバレはしないようにしておきましょう。

 

konosekai.jp

 

面白かったです。原作未見だったのですが、見終わった後の自分の感覚と、映画として何がどう描かれていたのかを確認するために原作も読むことにしました。

 

ネタバレはしないようになにを書くかというと、この映画を観たときに感じたのは「生」の描き方が素晴らしかったよ、ということを書きたいと思いました。

 

作品そのものが、この時代と人々と主人公すずの生きる姿をそのまま描いたものなので、その「生きる」こと自体に、壮絶だけれど時代性以上の過度なドラマはない。けれども、映像化の際に、その生きる姿の魅力がぐっとクローズアップされるようにきちんと演出されている。

 

些細なところですけれど、主人公すずが、物語の中で男と女のドラマの中にあるときは、ちょっとだけカメラが傾きます。これだけで、すずの姿がちょっと美しく、艶っぽく演出されるんです。元の絵があのかわいらしいタッチで描かれているけれど、その中の艶をすごくクローズアップして出してくるんです。

 

今の時代を生きていると、生活のしかたには定型があって、当たり前のようにそういう生活をしているけれど、足りない、奪われる、失う、そういうことが日常的なところでどうやって生きるか、は、食事も命もそこにあるもので生きていくしかなくて、そういう場面を物語の中で知っておくことはきっと、大事なことだと思うんですよね。

戦後から時間が経って、戦争にまつわる色んな事が、思想とともに発信される日々ですけども、でもそのときにどういうふうに生活が影響を受けるのか、ということには自覚的でありたいよなぁ、と思ったのでした。