最近活字読みたい時期に突入しました。
■ストーリー・セラー
有川浩先生の、小説家小説で恋愛ものでもある。仕掛け付きの小説なので、あまり多くを語る、というよりも読んで体験してもらったほうがいいですよ、という小説。
有川浩先生の小説はそれなり読んでいるのだけど、どうにも恋愛絡みの描写のところが少し苦手。なんだろう。苦手というのは嫌悪感じゃなくて、すごくくすぐったく感じさせられてしまうような感じ。これもそういう描写が結構あったのでくすぐったかった。
■いなくなれ、群青/その白さえ嘘だとしても
ずっと表紙で気になっていたのでついに買った。
四冊まで出ているシリーズの第一巻と第二巻。
ある特殊な閉鎖環境に置かれた登場人物たちの生活と謎とで展開していく。「サクラダリセット」 と舞台装置は似ているけれど、特殊能力モノではない。ただ、独特の空気感というか、この人が書くキャラクターたちのなんとも淡泊な魅力が光ってる。続きも読んでいく予定。
■小説 スマイルプリキュア!
スマイルプリキュアの小説版。テレビのお話のその後を描いている。文句の付けどころがない完全続編で、メイン脚本家の方がしっかり書いている、原作を大事にした小説。シリーズを見ていた人は読んで損はないと思う。
ただ一点、背表紙のあらすじでものすごいネタバレが書かれているので、書店で購入の際はカバーをかけてもらうとよいと思う。
■君の名は。Another Side:Earthbound
同名映画の番外エピソード集。全体的に、映画の補完をするような内容になっているので、映画を観た人は読んで損はない一冊。かゆいところに手が届く感じ。特に三葉の父親に関するエピソードは神話関連の力の入り方もあって、バックグラウンドも丁寧に説明されているので読んでおくと映画の理解が深まる。
■何者
映画予告編を見て原作を読んでみようと思った作品。読んでいる人に対しての仕掛けの置き方が絶妙。素晴らしい舞台装置だったと思う。
なんだか現代のライトノベルではなく、いわゆる文壇というか、そっちの作品って共通して持っているような文脈というか、文章の傾向みたいなのがあると感じていて、この作品もそっち側の文脈に居ると思う。けども、そのうえでしっかりと、わかりやすく仕掛けに落とし込んでくれて、かつ現代的なものをテーマにしていて。それでいて、最後にどうするのだろうと思っていたけれど、筆者の人のよさ、やさしさみたいなところを見せてもらったような終わりになってる。
これ読んだあとになんか色々書くとこれ読んだ人みたいな感じになってなんとも言えない気分になるのが難点かもしれない。読むか観るかしたらわかると思います。(笑)