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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

「艦これオケ」AlbaOrizzonteを聴いてきた

艦これオケ」AlbaOrizzonte Philharmonieさんを聴きに行ってまいりました。

AlbaOrizzonte Philharmonie〜艦これの音楽をオーケストラで〜

 

それにしても立川! こんなに遠かったっけ!? グレートジャーニーでしたね。

ところで今回、よっしゃいくべえ! と重い腰を上げていったはいいんですが、実は艦これのこと全然知らないんですよね。キャラクターはなんとなくわかります。ただ顔と名前が一致しないキャラがたくさんいるし、当然音楽なんか一度もきいたことがないわけです。それでも行ったのは親しい皆様が出演しているため。

 

そういうわけで、この記事では演奏技術とかの感想については一切省くことにします。ここでは、「まったく事前勉強してない劇伴曲を聴きに行った」という体験そのものを扱いたいと思ってます。よって「艦これオケ」そのものお話の量が少ないですけど、それは申し訳ない、ご了承ください。

 

さて、こういう劇伴音楽の演奏をする側に自分が立つ場合、事前に知っていたにしても知らないにしても、演奏会時までにはその世界に関する前提知識を大なり小なり仕入れているし、ほかの演奏会に行くにしてもやっぱり「まったく知らない」ということはほとんどない。よって、まったく知らない場、っていうのは貴重です。

 

で、聴かせていただいたんですが、結論としては「わからん」そして「勉強しよう」でした。

 

たとえば自分たちで劇伴曲やったとしても、演奏した場合に前提知識がなかった方から頂く概ねの感想は「知らないけどいい曲だった」みたいなことで、これはこれ以上にはどうしてもならないということが実感できました。

同じ場所に「知らん自分」と「知ってる他人」が同居してることが要因としてあるのか、そこのところはどうしても温度差がある。そうすると、同じ土俵に立つことができるのは「音の評価」だけになっちゃう。もとの作品のストーリーを知らないでストーリーを語ることはさすがにむずい。そうすると「知らないけど、いい曲だった」って言うしかないよね。

 

ということは、パンフレットでどのくらい補足ができるかなのかもしれない、とも思いました。お話を伝えるには言葉の形をとるのが一番確実で、だけれども口頭で述べるには演奏会という場はそこまで時間が許されない。

しかし同時に「ネタバレ」にも配慮が必要になるってぇと、これはものすごく頭の痛い問題です。むずかしいね。もとの作品の世界を壊さず、演奏会の進行にあった何らかのストーリーを便宜的に作って進行していく、みたいなことでしょうか。なんとか、知ってる人知らない人全員を無理なく乗っけることができるような方法が確立できないもんかな、と思っていました。

 

やっと曲の感想。を書きたいけども、ちょっと難しい、なぜなら曲とタイトルが一致しないのでふんわりしたことになってしまうためです。

よって一般的なお話。「海」を音楽で表現することを考えたときに、弦のうねり感と横の流れは、きっと「艦これ」という世界観と合っているのだろう、と思います。作品しらんので適当なことを言うことになると思うんだけども、戦艦だということを考えたら、スパロボとかエスコンみたいに「事前準備」「進軍」「戦闘」があるわけで、この「進軍」に弦が入ることでの優雅さは弦ってとっても強いと思う。陸ならマーチとして、海なら優雅に弓の長い音符が映える。しかもまた弦というパートは群体なところがよい。

 

一方で戦闘はと言うと火薬の世界と思われ、かつ陸戦とも空戦とも違うテンポ感があると思うんですよね。なにせ土台が海だから。統制の方法が違う感じ。けども、やっぱりここでは縦のリズムと管の力強さがひびくような曲が楽しい。

全体としては思ったよりも「軍歌」っぽくないんだなと思ったところでした。

 

艦これの敵方がどういう存在なのかも知らんのですが、ぼんやりと知っているイメージだけでみてるとなるほどこれはグリッサンドなのだなということがわかると言うか、ホラーでテラーなんだなと思いました。それもまた海だよね。兵器的な敵というよりも、呑んでくる恐怖存在みたいな感じ。

 

と、いったところでしょうか。

自分の座ったところは低音がとてもよく響いたきたので楽しかったです。オーケストラに行くたびに弦がいっぱいいるの羨ましいなって思ってます。あの波に乗っかるのはどうしても吹奏楽では楽しめないことなのです。

奏者・スタッフの皆様お疲れ様でした。

 

こんなとこかなぁ。