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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

教室に例えてロゴのもろもろを例え話

渦中の佐野氏の擁護とか、そういうことをしようという意図では一切ございませんのでご了承くださいまし。

 

五輪のエンブレムに関する諸々の問題で、ついにエンブレムの使用中止が決まってしまい「あぁ……」と思ったのが9/1の昼間。

んで、時事ドットコムの記事を読んで、思った以上に理性的な内容だったので、うーん、しかたないかな、と思ったのが9/1の夜。

www.jiji.com

 

ほんで、エンブレムがどうか、とか、デザイン業界がどうか、と言うところはまったく別として、自分としては以下のように思っていました。

・五輪エンブレムとベルギー劇場のエンブレムは「似ている」けども、それは「コンセプトが違う」という説明がなされているので、別にいいと思っている。

・このエンブレムがどうか、という点について、佐野氏のそれ以外の事例を引いてセットにするべきではないと思っている。

・ここでこのエンブレムを撤回すると、デザインや作成物そのものに対して、大きな負の遺産を作ってしまうだろうなと思っている。

・けど、そういう議論が起こってしまったエンブレムを使うというのは、それはそれでもやもやが残ってしまうだろうな、と思っている。

 

ということで、あとは「デザインや作成物」と「議論が起こってしまったエンブレムを使うもやもや」のどちらがより重たいか? というところかな、と思っていて、個人的には「それでもエンブレムは使うべきでしょう」と思っていたんですけど、しばらくの間にだいぶここらへんも動いてきていたのかもしれない。

 

ほんで、これは僕の視点でみるとどういうことになるかなーというのをたとえ話にしてみようかなと思っているところです。()内は僕が「まぁこういうことなんじゃないかな」という想像です。たとえ話というには結果的に直接的な表現に近くなったけど、モブ的なところの意識(または無意識)がどうなっているかを考えることに一助になればなと思ってやってみました。

 

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・卒業生送辞の原稿は、いろいろと募集とかかけた結果、さっ君の作ったやつが職員室で「いい感じだね」ということになり、送辞はさっ君のものを使うことに決まった。その後、先生たちは色々とチェックもしたし、さっ君と綿密に話し合いをしながら決めていった。これ、ネットで似た文章と似てるし、ちょっと変えようか、とか、送るならこういう言葉の方がいいよね、とか。

(たぶんさっ君は、別段にパクって作ろうと思ったりとかはしてない。さっ君にとってこれは名誉な役割だし、さっ君はここでパクったりして学校中の人にパクった送辞を聴かせて正気で居られるほど心は強くない)

 

・さっ君が直して作った送辞の原稿は、どうも隣のクラスのベルちゃんが先月作った国語の発表文と雰囲気が似てたり、使う言葉が似てたりしたらしい。ベルちゃんとそのグループの人たちはさっ君に「パクりだ! 取り下げろ! 生徒会で議題にするぞ!」と文句をつけるようになった。

(ベルちゃんがどう思っているか知らないが、ベルちゃんにはグループの人と一緒に問題にすること以外にプラスを拾う方法はない。ベルちゃんのグループの人は既に十分怒っているし、ベルちゃんが「まぁ似てますけど、こっちは国語であっちは送辞ですし、別にいいです」とか言ったらベルちゃんグループはベルちゃんに「お前このクラスの恥だな!」くらい言うかもしれない。別にさっ君に義理もないし)

 

・職員室はいろいろと面倒なことになったなと思ったけど、そもそもちゃんとパクりじゃないかどうかのチェックはしてるし、さっ君も自分の書いた送辞の意図をちゃんと説明することができたし、これはこのままいきましょうよ、ということになった。(職員室はここでNGを出すこともできるけど、既に送辞を使った練習とかもしてるし、さっ君の送辞で行きます! って各方面に言っちゃってるので、NGを出すほうがマイナスだと思っていた)

 

・しかし、さっ君が昔提出した宿題の作文が、実はコピペであることがわかった。これには職員室も「まじかよ……」とドン引きだった。さっ君も「これはコピペだった、ごめん」と認めてしまった。ベルちゃんグループは勢いを増したし、新聞部は「こいつあ部数稼げるぞ」と思って「さっ君パクった!」とセンセーショナルに書くことにした。(その方が部数も稼げるし、そもそも経緯を長く書いたってみんな細かく読んだりしない、端っこの四コマとかのほうが人気があることは、ここまでの新聞部の経緯でよく知ってるからだ。そして学校のみんなはさっ君の作ったものはパクりだから、送辞の担当にしちゃだめだ、という機運を高めることになった)

 

・今の学校は「さっ君はパクリ野郎だから送辞の担当にしちゃだめだ」の勢いが強くなっている。けど「送辞」はさっ君と職員室がちゃんと作ったものだ。それは説明しているけど、新聞部の記事のほうがインパクトがすごく強い。なんか保護者とかもしゃしゃり出てきた。職員室は選択を迫られるようになった。このままだと「中身はしっかりしてても、この送辞で送られるっていうのはちょっと……」という意見も出てくる。(だめだ派の中には、さっ君が今回作った送辞と、過去のコピペ事件とを別個に分けられないで「さっ君=悪」と考えてる人もいる。さらに急進的に「ちょっとでも文章が似てたらアウトだ、オリジナルなんて言えないだろ」と思ってしまっている人もいる)

 

・さらに騒動が深まってしまったので、職員室もさっ君も「この送辞で卒業生を送ることはできないな」と考えてしまった。さっ君は「送辞を使うのはやめにしましょう」としたし職員室もあっちこっちにごめんなさいして送辞を使わないことにした。けど、さっ君はベルちゃんの発表文をパクったわけではないから、そこはちゃんと「これはパクりじゃないから」と主張はつづけた。(けど、さっ君=悪だと思っている人はこれは自分たちの正義が正しかった! と思っていたり「今後もパクりは糾弾していかなきゃ!」と息巻いてる人もいる。「この送辞を使うこと」のほうが「使わないこと」よりも大変なことが多くなった、ということかもとみんなが考えられてるわけではない)(この取り下げで新しい送辞を作らなきゃいけないが、正直みんなやりたくないなって思っている。こんなにめんどくさくなってて骨が折れそうな仕事だからだ)

 

・ベルちゃんのグループはさっ君がパクりと認めてないのでまだ怒っているし、生徒会に提出するぞと息巻き続けている。(新聞部もここにはまだスクープがあって部数伸ばせるかもと思ってるかもだし、ひょっとすると他にも似てるやつをパクりだって言い続けると同じような騒動になっていいかもと思っているかもしれない)

 

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というところで、取り下げてしまった、という実績を作ってしまったことは(それはもうこの規模になってしまったらそういうふうにするしかないんだろうなと思いつつ)今後のいろんなことに禍根を残すだろうなぁ、と思うのでした。

今後、どういう報道があるのかなぁ、ともやもや考えるとともに、エンブレムのデザインどうなるのかなぁ(というか、やりたいひとなんているのかなぁ)と考えているのでした。