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ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

継続は力なり、でFA

アイドルマスターが10thライブ、10周年、ラブライブが5周年、色々と盛り上がっている中で、続けていくことの大切さを色々な形で考える日々です。一生懸命やって頑張って、そうして作り上げたものが受け入れられていくというのはなんて美しい、尊いことなんだろうと思います。

 

んで、そんな中でなんですけども、だいたいえっと……9年ほど継続して運営・参加していたGAMEバンドを退団しました。Free Agant宣言。なんつって。

 

さっきのはタイトルからFinal Answerをミスリードしてフリーエージェントって書きたかっただけで、言うほど体はフリーになってないです。

ちなみに、だいたい5thコンサート練習開始時くらいなので、大体1年くらい前には辞めるかどうかを考えていた気がします。退団した理由は複合的なものですが、決してネガティブな理由ではないということを前置きしておきます。とりあえずは

・在団しているといろんなことをして時間をつかってしまうため

・在団していると自分の人生のことを後回しにしてしまうため

・一度自分が持っていたアイデンティティを考え直すため

・急に退団したって言ったら誰か驚いて面白そうだなって思ったため

といったところでしょうか。なので「楽しいし今後も参加していたいが、ちょっと落ち着くために一度離れよう」ということなんですよ。

 

ともかくお話は上から三つ目です。僕は自分自身が「GAMEバンドの」ぴよであると無意識的に思う自分が濃くなっていきました。アイデンティティの大部分がそこにありましたし、ほかの人からそう思われてると感じることもありました。

だから切り離してみなきゃいかんなって思いました。「GAMEバンドの」がつかなくなった僕はどうなるのかやってみたい。個人的なところはそんな感じです。

じゃあ今後はということですが未定ということにしておきます。中和できたころにまたGAMEバンドに参加するかもしれないし、舞台でやってみたいことはまだまだあります。それを気楽にできるのはGAMEバンドという場所が一番障壁が少ないのは確かです。

 

個人的なことはここまでとしておいて。継続する、ということのコストの高さが身に染みる年齢になってきました。年齢になってきました、というのは僕もそうですが「自分を含めた人間関係全体の」です。

多くの人は恐らく、優先順位の高いものから時間を振り分け、残ったところを可処分時間に振り分けますが、そのプロセスは無意識に行われます。意識的な検討はたぶんあまりされてない。

よって僕みたいな人間は、何かを企画したりするときに、皆様がもつその可処分時間をどう振り分けていただくか、の方法をすごく考えます。「楽しくする」「短くする」「簡単にする」みたいな感じで、とにかく見た目のコストをできるところまで下げます。後はあっちこっちの確認と調整と責任を持つ覚悟をしておけば、とりあえず、皆さんの可処分時間の一部を振り分けていただくことができて、自分のやりたい企画を実現させていくことがそれなりにできてます。

(周りも含めて)三十代に突入して強く感じたことは、僕の関わるコミュニティのうちの「可処分時間」がどんどん目減りしているということです。理由は簡単、家族、結婚、子育て、仕事、体力、その他諸々、ライフステージが進むと当然に直面する人生の出来事たちです。

つまり「継続」するということがどんどん困難になっていく。継続した先の景色は見たいけど、リソースはどんどん減っていく。可処分時間がものすごく減ってしまうと、どんなに工夫しても、大きな規模の企画を通すにはしんどくなっていく。継続じゃなくて、縮小運営をしなくちゃならなくなる。

 

これがたとえば「仕事」だったとする。そうするとここには「報酬」が存在するし、振り分けられる時間の優先順位を高めることができる。生きるためだから当然。朝起きて、仕事に行くかどうかを自由に決めて、今日は行かないや、をできる人は、たぶんそんなにいない。そのくらい優先度が高くなる。

 

ここから先、何かを安定的に、かつ一定水準、一定量以上で「継続」していくなら、それを仕事にでもしないとおいつかん時が来る、と思っています。そうすると、それができない場合や、それができないことのときには必ず、何かを諦めなきゃいけない時がやってくるわけで、それを意識的に選択するのはいい、けれど無意識的に迎えてしまうのはいやだなぁ、と思うところです。

 

アイマスラブライブのような継続と達成は尊い。しかし「継続」のためのリソースが確保できない前提があるとき、どうやって選択をするか、なのです。もうちょい、それを悩みます。