paper-view

ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

この人はたぶん、いろいろなことがわかっているのだろう

任天堂岩田聡社長がお亡くなりになったとのニュースが流れて、驚きと、どこかで「ああ、やっぱりか」という気持ちがありました。映像とかを見る限りものすごく痩せてしまっていたから。

 

そんなに岩田社長のことに詳しいというわけではないですが、ネットで目にするような情報くらいは自分でも見たことがあったのと、ほぼ日に掲載された対談などで知っていました。

 

印象は「この人はたぶん、いろいろなことがわかっているのだろう」ということです。このふわっとした言葉を使わざるを得ないのはそれ以上の表現ではやや硬質すぎるし。何かを断定するにはあまりにも情報が少ないからです。

よって、プレゼンの映像や各種のインタビュー記事などで出ているものから得る印象でしかわからない。けれど「いろいろなことがわかっている」と思っていました。

 

いろいろなことがわかっている、の中身をいくつかブレークダウンしていくと「目的合理主義的である」「自己コントロールができる」「他者の行動をデザインできる」といったところだと思います。

こういうことができる人は、なかなかいません。それなりにいろんな人と出会ってきましたが、こういう能力が求められる管理職的立場の人ですら、上のうちどれか一つができる人に出会えるかどうか、といった印象です。

 

岩田社長は全部できたんだろうと思います。

そしてそれらが全部できるには、いろいろなことがわかっていないとできない。芯として考えるべきことはなんなのか、自分を統制する術はなんなのか、人に思った行動を取ってもらうにはどんな準備が必要なのか、といったところが有機的に結びついてないといけない。

そういう人がトップにいたからこそいろいろなゲームが生まれてきたわけで、それは感謝の一言だと思うんです。

 

ご冥福をお祈りするとともに、少しでもそういう人物に近づいて行けるよう、精進しなくてはいけないなと心を引き締めたいと思います。