表記ゆれを批判する話じゃないですよ。
昨年のコミケでラブライブ二次創作SS本を書くことを思い立ったころに、公式の小説には目を通しておこう、と「School Idol Diary」の希編を買ったんです。
ラブライブ! School idol diary ~東條希~
- 作者: 公野櫻子,室田雄平,音乃夏,清瀬赤目
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ざっと読んだのですが、TVアニメ版を観てると設定とかがずいぶん違うので戸惑うところです。世界観を深めるため読むというのは少し違うと思います。
で、気になるのが表記ゆれなんです。特に最終章は絵里との絡みがあるのですが、この時地の文だけでも「絵里」「エリち」「エリチ」の三種類の表記がある。
単純に「読みづらいな」とは思うのですが、違和感を抱いたときにはそれを合理的に説明する方法を探すクセがありまして。市販の、しかもアスキーメディアワークスという大手の出版物ですから、発行前にこのあたりの校正をしていないはずがない。
と、考えて合理的な理由を探っていたのですが、ふと思ったのは、単純に相手の名前を呼ぶ時、あまり大きな意味を持たせずとも、複数の呼び名を分ける時はあるな、ということでした。
特に、親しい相手ほど複数の呼び名を使い分けている気がします。この本は"Diary"とついているほどですから、日記形式で書かれているわけで、それなら表記ゆれもありうるかな、と自分の中で落ち着けることにしました。
小説として正しいかはわかりませんし、事実ものすごく気になりましたし、読みづらいですし、どういう使い分けがあるか探ってもうまくはいかなかったのですが、そういう表現方法も、リアリティ構築の一つなのかもしれません。特にキャラクターものだと、必ずしも作者を意識した読み方をしない人も居ると思いますし。