エヴァの公式サイトがなんだか新しくなったようで。
もともとループだなんだと言われていた新劇場版ヱヴァですが、やはり考察が楽しい。
考察なんてしてもわからないよ、踊らされてるよと言われそうですが、同じアホなら踊る方が勝ちと相場は決まっております。考察エンタテイメントなのです。
ちなみにブログをこちらに移す前に一度この考察はやっています。
特段見直さなくてもよい。
おしながき
・ヱヴァは「エヴァ」のパチモン(前と同じおはなし)
・ミスリードに着目していきたい(前と同じおはなし)
・音楽のおはなし(new!)
・ヱヴァは「エヴァ」のパチモン
ヱヴァンゲリヲン新劇場版と表記されたことに対して。
もともとの「エヴァンゲリオン」という兵器ってなんだったの、というと、アダムがどうたら、おかあちゃんの魂がどうたら、という諸々の設定があり、その中での特別な存在としての初号機があり、物語は碇シンジがきっかけとして動く「エヴァ」の話だったのです。
じゃあ「ヱヴァ」はどうなの? というと、ここは明確に「エヴァ」との違いがあります。一番大きいのは「序」の冒頭、敵襲に揺れるネルフで初号機がシンジを助けなかったところ。つまりおかあちゃん入りではないのではないか。
そこまではよい。
「ヱヴァ」とは、についての明確な答えは出せません。この辺はアダムスの器がどうとか、ネーメジスシリーズがどうとか、使徒とかなんとか、そういう考察のサイトを巡ってもらったらよいんでないのかなと思っています。
僕は「ヱヴァ」の世界はシンジが自分の力で作ったものだと思っています。
ざっくり言うと
「新劇場版のヱヴァの特に「序」「破」はシンジが自分の気持ちのよい世界を作って活躍する話だったのではないか」というもの。
これをシンジが無意識的にやっていたとすると、いろいろつじつまが合うと思うのです。
旧劇場版→インパクト収まったけどみんな死んでしまった……
(そうだ、世界、創ろう)
(シンジ君無意識化で神になって自分の記憶も忘れて気持ち良い世界へ)
序→シンジは決断力もあるし綾波とぽかぽかするフラグが立った、やった!
破→学園モノみたいなこともできてますますぽかぽかだ!
破→マリが出て流れ変わったな
破→でもレイのルートに入ったしこれでいいや……
(世界はもっかいループへ行きそうになるが渚カオルのちょっと待ったが入る)
(シンジは初号機ごと封印)
(シンジが何者なのかにネルフの面々が気づく。あいつをヱヴァに乗せると世界がヤバイ)
(シンジ、衛星軌道上に放り出される)
Q→シンジ起きたら14年も経ってるしみんな僕の事嫌いになってるんだけど
Q→槍があれば全部やり直せる!(みんなと元通り仲直りだ!)/ふざけんなやり直し(世界破滅と再生)とかマジ勘弁
と、いう流れだと思うのです。
そういうのが巧みなミスリードの多用によって成立している。
・ミスリードに着目していきたい
新劇場版「序」では紹介文の「時に、西暦2015年」という、旧TV版の冒頭のくだりが庵野監督の指示によって削られるというエピソードがあったそうです。
時間の事は意識をさせたくない。けれど、新劇の墓参りシーンではゲンドウは墓を重要な存在としてとらえているし、かつ墓には「2004」と明記されています。
じゃあ何年なのよ。
たとえばこれは「墓自体は旧劇の遺物で、新劇ゲンドウはこの墓を見ながら旧劇時代というものがあったのだということを自覚しすべきことを再確認している」とか考えることができるのではないかと思っています。
こういう「過去の焼き直しのように見えて、役割が違っている」というものと「指示代名詞を使うことによってミスリードしている」ところがいっぱいあります。
特に「ヱヴァ」なのか「パイロット」なのかは常にぼかされつづけてます。
僕はQの冒頭で奪還したのは初号機ではなく碇シンジ個人で、既に分離されてたものではないかと思ってるんですが、あまりに賛同者が少なくて不安に思ってます。
・音楽のおはなし
新劇ヱヴァではシンジのDATプレーヤーの表示が重要、というのはご存知のことと思います。
序~破まではトラック25~26をループしており、破でマリと出会った瞬間に27となり、Qでカヲルが修理したあとは28となる。
「序破急」が雅楽の展開の概念ですし、劇中ではピアノ連弾のシーンがあるし、そういえば旧版でも弦楽四重奏とかしていた。
そしてシン・エヴァンゲリオン劇場版の後にはリピート記号がついている。
新劇場版のバージョン表記の0がcoda記号に近づいているという友人メイジソさんの指摘もなるほどというところです。
(2.0では0に斜め棒が入り、3.0では飛び出して∮に近くなっている)
とすればエヴァンゲリオンのTV→旧→新劇場版全体をソナタ形式と捉えるのはどうだろうか。
特にあれっと思ったのは中ごろの「習慣的な反復記号」の部分。
習慣的な反復記号[編集]
ソナタ形式における主題は生演奏において曲調を印象づけることが展開部や再現部をより強く聴衆に印象づけることになるため、ソナタ形式による作曲法が全盛であった18 - 19世紀においては、提示部は反復記号により繰り返し演奏が行われてきた。そのため、提示部には習慣的な反復記号が付けられているものが多い。また短いソナタ形式の楽曲では、特に古いものに、展開部・再現部をまとめて習慣的な反復記号を付けているものもある。これらは二部形式の名残である。このような反復記号は、ブラームスの時代には廃止される方向にあった。
(序奏) 提示部 展開部 再現部 (コーダ) (序奏) 提示部 展開部 再現部 (コーダ) しかしながら、レコードなどの録音媒体が普及し始めたころになると、録音時間の制限もあり、反復が行われない録音が普通となった。またその録音媒体の普及のため反復が行われない演奏が普及すると、繰り返し演奏がかえって冗長に感じられる場合が多くなり反復が行われないことが多かった。しかし近年になって作曲者の意思を重視するという風潮から、再び反復が行われることが増えている。とりわけオリジナル楽器を用いた演奏の場合、往時の演奏の忠実な再生を意図する立場から反復が行われることが通常である。
旧来より反復されてきた作品はベートーヴェンの交響曲第5番の第1楽章, 交響曲第8番の第1楽章などがあげられる。
今のところのエヴァの構成と似通っているのではないでしょうか。
TV版1~24話[25~26話(旧劇などを含む)][新劇場版](coda部)
って感じ。
そうなると心配してしまうのが1.0+3.0(リピート記号)で終わらず、5つめの新劇場版としてエヴァ0(coda)が発表されてしまうことなんですけども……
サイトの変化で盛り上がっていってるようなので、2015年に入るころに新しい情報が出てヒャッハーできるんだろうなと思っているところです。
映画を見ながらこのあたりの話で盛り上がりたいなぁ。
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