paper-view

ksk@ぴよによるノンジャンルみだれ手記

声がついてからのFF7キャラがなんか苦手だっちゅう話

なんと、FF7の発売は1997年だそうです。もう17年も前の話なんですね。

 

・声がついたら苦手だった

さてタイトルをどうしようか迷ったんですが、最初は呑み会で「声が付いたらエアリスが苦手になったのでそのことを書く」と言っていて、でもよくよく真面目に考えると「野村デザインのキャラのセリフに声がつくのが苦手」なのかもしれない、と思いました。

具体的にこのセリフが苦手だ! と言えるのは、記憶から引っ張り出せるだけのこの2点です。どちらも「アドベントチルドレン」より。

 

「引きずりすぎて、すり減ったかな」/FF7AC クラウド

FF7でトラウマを克服したかと思われたクラウドが再度立ち上がるときに言ったセリフ。クラウドは「引きずっていた」ことを自覚しているが、その原因を克服したのではなく「すり減った」=「原因の側が自然消滅した」という評価をしているわけで、この人また鬱堕ちしてしまうんじゃないだろうか? という不安。そもそもここって「引きずっていたものを、背負う選択をする」という流れになるべきだったのでは?

 

「もう、がんばるの、やめよう」/FF7AC

敵方のカダージュに対して最後にエアリスが告げる言葉。これがよくわかんないのは「受容なのか拒絶なのかはっきりしない」というところで、星の母たるエアリスはこの言葉をとても優しく告げるわけですが、その一方でこれは「よく頑張ったね」という評価でもないし「やめなさい」という意思でもない。僕これ知ってる人に言われたら嫌です。相手がライフストリームのエアリスでも怒ると思う。

 

この2点を例に挙げたんですが、なんだか、声が入ったあと、特にヒロイン系のキャラは、こういう「主体の意志が見えない」「決定権を対話者におしつけている」セリフ回しがとても多いように見えてます。FF13を今になってやっているのですが、ヴァニラも現在すごく苦手だなと思いながらやってます。

結局、キャラデザやシナリオは分業体制だと思うので、そのセリフのテキストや、声の演技指導がどう行われたのかわかりませんが、どうにもこのあたりのキャラの声のセリフが苦手なのです。

 

 ・でもテキストなら

決してFF7やらそこらをディスるつもりがあるわけではなく、とにかく「声が入るととたんに意志力を失うメインキャラのセリフ」が苦手なわけです。だからテキストだと全然だいじょうぶ。FF7は大好きだし、もっと言うと、上述の苦手なセリフが声なしでテキストウィンドウだったとすればそれは大丈夫。でも逆に、FF7本編がフルボイスになったら苦手なセリフが出ると思うわけです。

MGSシリーズの小島監督が、キャラクターの表情が細かく表現できるようになったので、今までセリフで表現していたが、表情を活かした、というようなことを言っています。表現に使用する媒体によってテキストや表現が変わるのは当然だと思うので、同じようなことがテキストとボイスの間でも起こっていたのではないでしょうか。

 

・じゃあ逆に好きなセリフってなんなのよ

このままだとディスって終わっちゃうからね。

FF7DCよりヴィンセントの「ふっ…仕方がない…世界を…救うとしよう」です。こんなに意志力にギャップのあるキャラとセリフの組み合わせはないでしょう。

FF7DCは恐らく、TPSというFFを好んでやる人が挫折しちゃいそうなジャンルなので、遊びきれていない人も多いと思います。システム面にもいろいろと難があるし。でもこれはしっかり遊ぶと楽しいですよ。

んで、後半にクラウドたちFF7キャラがどっと登場するシーンがあるのですが、ここで「お、ヴィンセントゲーからFF7ゲーになる?」という期待に対して「俺が主人公だ」と宣言するかのようなセリフ。熱いです。しかもヴィンセントだぜ。

 

もっというと、CCFF7ザックスのセリフも基本的にはだいたい好きです。「夢を抱きしめろ」は若干違和感を覚えても居たんですが、最後の最後「いらっしゃいませー!」は涙なしには語れないセリフですよね。

 

ということで、いろいろ書いたらFF7やりたくなってきた。