ゲーム音楽の演奏を趣味とするくらいであれば、当然ゲーム音楽のコラムくらいはちょっと近くのコンビニで買い物するくらいの気楽さで書けなくてはいかんと思うのですが、実際に何を書くか決めるとなると大変です。
なんせHDDの中は歴戦の猛者どもで溢れかえっているわけであり、群雄割拠の戦国時代状態。単純に口半開きで「これとかお薦めだよなー」で適当に記事にしようとすると痛い目見るわけです。
だがそれでは絵に描いたモチもいいところですので、無理やりにでもとにかくなんか書こう。それが今回の動機です。
それから、最近あまりにも文章を書くことから離れていたので、少しはまとまった量を書こうよ、ということでもあります。
ですので、以下、HDDの中身を眺めながら「おっ」って思った順に書いていきますので。
・ウォーターランド/スーパーマリオ64より
ゲームタイトルまで出ると思い出せますでしょうか? スーパーマリオ64の主に水中が主戦場となるステージで流れているBGMです。
複数のステージで同じ曲を使いまわすことになりますが、スーパーマリオ64で水中といえば「マンタ」だと自分は思っています。「ウォーターランド」そのものはやや地味さのぬぐえないステージですが、ゲーム全体で見るとこのマンタの異質な存在だけで「ウォーターランド」は確たる位置を獲得しています。
3Dになったことにより「水」の表現は非常に難しい立場に立たされたことと思いますが、このステージでは、水中の低い位置から水面方向を見上げ、マンタの腹部を観る、という贅沢な遊びが用意されています。
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・PURE AGAIN/ブレスオブファイア3
エンディング曲なんですが、とにかくハーモニーが美しいの一点に尽きる曲です。ブレスオブファイアというシリーズは、1~2と3~4、そして5、それぞれの間にかなり大きなゲームデザイン上の断絶があります。
ナンバリングでもタイトルによって全く違うつくりになることは珍しくはないですが、ブレスオブファイアシリーズはすべてのタイトルが同じ世界の歴史の中、という点で、この断絶が絶大な効果を発揮しています。
デザインが変わることによってこれまでの歴史は過去となったのであり、シリーズプレーヤーは過去作が完全に忘れられた世界の中で、唯一過去を知る者としてゲームを遊ぶわけです。
この「PURE AGAIN」を聴くとどうしても、その儚さというか、切なさというか、そんな感情を抱かざるを得ません。
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・ビサイド島/ファイナルファンタジーX
植松伸夫氏の楽曲中では最も好きなタイトルに入ります。
そもそもゲーム中のビサイド島における水の表現の美麗さが大好きなんですが、それを表現するBGMとして力を発揮していると思います。
ずっと鳴っている鐘が不協和音になってもとても自然に寄り添っていて、そこを含めた全体を、マップ中の、岩場の上部から水が降ってくるあたりの位置で聴くのが一番のおすすめです。
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ひとまず満足したので、今回はこのくらいにしておきます。
またふらりと書きたいと思います。