もう30日のうえ明日コミケで早起きであんまりしっかり書いてる時間ないんですけどー!
でもちゃんと〆ておきたいので書いておきたいと思います。
■映画編
今年は「シン・ゴジラ」がやっぱり一番良かったな! と思います。そのあとに「君の名は」とか「この世界の片隅に」とかいろいろ名作が重なりましたけども、そっちの印象が強くなっていくからこそもう一度「シン・ゴジラ」が良かったよね! という話をしたい。
シン・ゴジラでなにが楽しいかって言ったら自分はやっぱりシーンごとの画面情報量の多さだと思います。これはほか二作を大きく引き離して一位だと思うし、たぶんその情報量が多いっていうことに気づくためにはそれなりの素養というか、映像を見まくってないと、そこが印象だけで終わってしまう人も多いんじゃないかと思う。
ストーリーでいったら、それこそ「君の名は」とか「この世界の片隅に」のほうが楽しい。人間模様がちゃんとあるから。それはそっちに軍配挙げちゃっていいと思う。でも映像の楽しさはシン・ゴジラが一番だった。映画あんまり繰り返さない自分が二度目を見に行った。
じゃあシン・ゴジラの映像がどこが楽しいのか、っていったら全部楽しい。特に刺さったのは、ツインタワービルの間を通っていくヘリの編隊と、会議室にコピー機が配置されるシーン。
「そこにあるもの」がカッコイイものなんだ、ってことに気づかせるのってすごく大変なんだと思うんですよ。普段使いのボールペンだって、よく見れば美しい形をしている。普段使っている組織や仕組み、サービスのシステムだって、優れているものは美しい。でもこの「機能美」は、美しければ美しいほど当たり前に手に取られるんです。
でもその美しさを映像に出力することができてるから「シン・ゴジラ」はすごい。
と、思います。よって今年一番面白かった映画は「シン・ゴジラ」にします。
■小説編
最近、小説関係はいろいろと厳しい実情があるのか、帯に「最後の文を読んだとき、あなたは涙する!」とか「大どんでん返し!」とか、そういうのがついてて、どんなもんじゃい、と思って読むとそうでもなかったりするのが残念です。経験的に、今までそういう帯がついててそう思わされたことがないので、これからさきは避ける理由になっちゃう。
さて。小説もそれなりに読んだけど、美奈川護さんはもっと有名になってほしいと思うので美奈川護さんを推す。
「ギンカムロ」のドラマはちょっと物足りなかったなと思うけど「弾丸スタントヒーローズ」は結末を早く読みたくて、最終的に電車を降りたホームの上で読み終えた。
小説を読んでいて止めることができなくなるような作品に出合えればうれしいと思うけど、今年はこれがそうでした。「僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ」も仕掛けやバックグラウンドが面白かったけど、熱量的にはこちらをとにかくオススメしたいです。
■マンガ編
かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦? 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 赤坂アカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/04/19
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本当は「ドロップフレーム」を全力で推したかった。アレは絶対に化けることができる漫画だったと思うのに。そこら辺の話はいつか書きますよ。打ち切られてもドロップフレームは面白かった。それもそれでお薦めです。
「ドロップフレーム」が打ち切られてしまったので「かぐや様」を推したいと思います。これ、表紙だけだとどういう漫画かわかりづらいよね。一瞬ヴァンパイアものかなって思うくらい。でもギャグです。
「お可愛いこと」っていう声に出したいセリフがあるのが一番強いと思う。
ではほかの漫画はどうだったか? っていうと、平均して面白かったけど、熱量が爆発したものもそこまで見つけられなかったな、という印象。この漫画がすごいの一位にトネガワが入っているというのは、そのまま不作の印象を強めたと言っていいと思う。オンナ編は「金の国水の国」も「春の呪い」も面白かったけど、どちらかというと漫画好きでよく買ってる人向けだと思う。普段マンガ読まない人にも進められるのは「かぐや様」ではないでしょうか、ってことで今年はこれが一番としたいと思います。
ちなみにこれからに期待しているのは「あげくの果てのカノン」です。今年から来年にかけては八十八良先生がプッシュされていくのかなと思いますが、作品の面白さ以上にプッシュされすぎてうーん、ってなってしまう未来も見えなくはない。でも好きな作家さんなのでとても期待しています。
■アニメ
後日「ぴよんち」にて語りたいと思われます。
そんなわけで、2016年はこれが最後のブログになるでしょう。今年も一年間大変お世話になりました。皆様、よいお年をお迎えください。